201話 いきなり下着姿なのです。
これからは基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
元気少女の河合さんは白いTシャツに紺色のショートパンツ姿。おしとやかな澤井さんは長い髪を左側でまとめ、清楚な水色のワンピース姿だった。
「偶然ね。私たちもたまたま商店街で会って、ゲーセンにでも行こうかってなったのよ」
河合さんがそう言う。
「賑やかなお店ね。私、ゲームセンターに入るの初めてだから驚いたわ」
清楚そうな澤井さんだ。
ゲーセンが初めてと聞いても納得できる。
「あれ? 一組に転校してきた遊戯さんじゃない?」
突然、河合さんが言う。
俺たちの視線は自然と秀子ちゃんに向く。
「うん」
「え? 秀子ちゃんってウチの高校に転校してきたのか?」
「知りませんでしたっ」
「同じクラスじゃないから気が付かなかったわ」
「……巧妙に……神力を使った様子……」
「ふぉふぉふぉ。気づかんかったのう。まさか神武高校に転校してたとはのう」
どうやら四女神たちも秀子ちゃんの一年一組への転校は気づいていなかったようだ。
なぜ、四女神と同じ二組に転校しなかったのかは不明だが、群れるのが好きでないタイプの秀子ちゃんなので、その辺りが理由かもしれない。
「それよりも、勝負」
「あ、ああ。そうだったな」
俺は気を取り直してクレーンゲームにコインを投入する。
「へえ、これで加茂くんと遊戯さんが勝負しているんだ」
察しの速い河合さんは一目でわかったようだ。
「あら、この中のぬいぐるみを取るのね? 見ているだけでも楽しそうだわ」
澤井さんも興味津々と言った様子で見ている。
俺はボタンを操作してクレーンを動かした。
今度は俺もネコのぬいぐるみ狙いだ。
やはり小さめサイズのネコは狙い目だからだ。
目標としたネコのぬいぐるみにクレーンを近づけるとアームを展開させる。
そして見事にぬいぐるみのボディをがっしりとアームが固定させようとした。
たぶんこれで二匹目もゲットできるだろう。
そんなときだった。
「「キャーッ!!」」
突然悲鳴が起きた。
俺はそれに驚いてしまって思わずボタン操作をミスしてしまい、ぬいぐるみを落としてしまう。
……な、なにが起こった?
俺は視線を上げて悲鳴の方角へ向き直った。
「げげっ!」
驚いた。
さっきまで白Tシャツだった河合さんと、水色ワンピだった澤井さんが下着姿になっていたのだ。
着ている服に合わせたのか、河合さんは純白の上下で、いつもながら惚れ惚れするたわわを右手で隠し、大事な下を左手で隠している。
そして澤井さんも服に合わせたようで水色の上下下着で、やや控えめな果実を右手で隠し、大切な下を左手で隠している。
「ど、どうなってんのよ~っ!」
「や、やめて。恥ずかしいから~っ!」
二人は身を捩って恥じらいを見せているのであった。
下着姿にびっくりなのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。