200話 突然の訪問なのです。
更新おくれました。すみません。
これからは基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
「じゃあ、行くぞ」
俺はコインを投入し、プレイを始めた。
目標に定めたイヌのぬいぐるみ目指してクレーンを操作する。
そしてちょうどぬいぐるみの真上に来たときにアームを動かした。
そのアームは見事にイヌのぬいぐるみを鷲掴みにしたのだった。
「行けるか?」
俺はそうも言いながらも、わずかながら手応えを感じている。
「行けそうですねっ」
「これは行けるかもしれないわ」
「……なかなか……手際が……良い」
「ふぉふぉふぉ。なかなかじゃのう」
四女神たちの反応もいい。
そして閉じたアームはしっかりとぬいぐるみを掴み、クレーンはそのまま上昇して移動を始めたのだった。
クレーンが徐々にスタート位置、つまり穴の方へと進む。
その間、ぬいぐるみはグラグラと揺れているが、なんとか落ちずにいる。
そしてそのままゴールした。
アームが開き、落ちずにいたイヌのぬいぐるみは無事にゲットすることができたのだ。
「やりましたねっ」
「さすがね」
「……見事……」
「ふぉふぉふぉ。やりおるわい」
称賛の声が四女神たちから届いた。
俺は取り出し口からぬいぐるみを取ると恵ちゃんに渡す。
「ふえっ? いいんですかっ?」
「男の俺がぬいぐるみをもらってもしかたないからな」
そう答えると恵ちゃんはうれしそうにぬいぐるみを抱っこする。
「えへへっ。なんだかとっても嬉しいですっ」
するとそれを見た三女神たちが反応する。
「なんか、いいわね。私も欲しいわ」
「……私も……欲しい……」
「ふぉふぉふぉ。ギャルなワシも欲しいのう」
「わかったよ。順番にな」
俺はそう答えるのであった。
「むむむ。悔しい」
俺たちのやり取りを見て、秀子ちゃんが心底悔しそうな顔をする。
「次は取る」
そう言ってマシンにコインを投入するのであった。
そしてクレーンを操作する。
今度はネコのぬいぐるみを目標にしたようだ。
ネコのぬいぐるみはクマやイヌよりも小さくてゲットしやすそうだからだろう。
アームが開き、ネコのぬいぐるみのボディを掴んだ。
そしてそのままクレーンが戻り、スタート位置へと戻ってきた。
「ゲット」
そう言って取り出し口から秀子ちゃんはネコのぬいぐるみをとりだすのであった。
「ゲットした数で勝負が決まるから、小さくても構わない」
そこで俺は反応する。
「え? 勝負ってなんだ? また氏子の期間の勝負だったのか?」
「それはない。ただ勝負がないとつまらないから」
そんな返事があった。
そんなときだった。
「あれ? みんなどうしたの?」
「あ、河合さん、澤井さん」
見るとクラスメートである私服姿の河合香菜さんと澤井遙香さんが立っていたのであった。
河合さんと澤井さんが現れたのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。