表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/514

190話 再度のシステム介入なのです。

所用により、これからは基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。

すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。



 

 そして自機を画面中央付近へと移動させる。

 俺は最後の切り札を使うつもりだった。




 ――喰らえ! 殲滅ボム!




 ……あれ?




 俺は戸惑った。

 確かに殲滅ボムを発射するコントローラーのボタンを押したにも関わらず、殲滅ボムが発動されないのだ。




 おかしいぞ?




 俺は再度、位置取りをしてコントローラーのボタンを押した。

 だが、……やはり発射されない。




 まだ一発残っているのは間違いないのに……。




 そうなのだ。

 俺は今まで合計二発の殲滅ボムを使った。

 だから残弾はあと一発あるはずなのだ。




(……おかしい。殲滅ボムが出ない)




 俺は思わず念話でそう伝えていた。




(……数え間違いってことはないですかっ? すでに三発使ってしまっているとかっ?)




(いや、それはない)




 恵ちゃんの言葉に俺は反論する。




(ボタンの押し間違えとかはないのかしら?)




(それもないな。ちゃんと確認した)




 呂姫ちゃんの質問にそう答える。




(……機器の……不具合……?)




(いや、他の操作には一切問題はないから、それは考えられない)




 臥留子ちゃんの問いにもそう答える。




(ふぉふぉふぉ。運が悪いのう)




(運? まさかこの場でそんなことあるか)




 集子ちゃんからのしょうもない問いにはさらっと流す。




 ――危ない!




 そうこうしている間にラスボス空中要塞『ウニ』から多数発射された対空砲火が俺に迫ってきた。

 殲滅ボムが打ちやすいように『ウニ』に接近し過ぎたせいだ。




 俺は自機を避難させ、砲火から躱す。

 際どいところだった。

 危うく集中砲火を浴びせられるかと思った。




 そんなときだった。




「……殲滅ボムは封印した」




「へ? 封印? なにそれ?」




 なにか秀子ちゃんがとんでもないことを口にした。




「文字通り。使えなくした。このラスボスを倒すには通常攻撃しか方法はない」




「……な、なんてこった」




 思わず男言葉になってしまった。

 そして思わず耳をすます。

 だがギャラリーの方々からの反応はない。




 つまりだ。

 秀子ちゃんは神力を使ってシステムに介入し、このラスボス戦にこれ以上の殲滅ボムを使えないように内容を上書きしてしまったのだ。




 そしてそれを声を出して言ったにも関わらず、ギャラリーの方々の反応がないと言うことは、これも神力を使って別の会話として伝えられているのも間違いない。




 ……通常攻撃のみ。




 俺は覚悟を決めた。

 システムをそうしたと言うことは秀子ちゃんも殲滅ボムを使えないはずだ。

 なので純粋に戦うしか方法はない。




切り札が使えないのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ