181話 特訓なのです。
所用により、これからは基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
そして俺は臥留子ちゃん相手にシューティングゲームをプレイ、つまり練習をした。
この手のゲームは基本、早いもの勝ちだ。
複数いる敵をどれだけ倒したかで獲得する得点が決まる。
また雑魚よりボスの方が倒しづらいだけ高得点となるので、効率良く勝負を進めるならば雑魚はなるべく無視して行く方針になる。
「……やはり大吉は……強い……」
プレイ中である。
俺と臥留子ちゃんは二人プレイで行っているのだが、俺の方が圧倒的に獲得した得点が高い。
それはもちろんなるべく雑魚を避けてボスキャラを狙っているからだ。
「……ちっ」
軽く被弾してしまったので俺は舌打ちした。
大したダメージはないのだが、塵も積もれば山となる的に困ることになる。
「はわわっ。大吉さんにダメージが入ってしまいましたっ」
「雑魚を無視し過ぎよね? 多少は減らさないと雑魚からの弾を避けられないわよ」
「……被ダメージ……少しでも嫌……」
「ふぉふぉふぉ。油断大敵じゃのう」
四女神たちがそれぞれに感想を言う。
「雑魚への対応がムズい。……どこまで減らしてどこまで無視するのかが微妙だな」
俺は正直な感想を述べながらプレイを続け、結局ラスボスまでたどり着き無事に倒す。
そして得点はもちろん臥留子ちゃんと比べると圧倒的に高ポイントになっている。
だが、である。
今度の相手は遊戯の神様である秀子ちゃんなのだ。
正直、臥留子ちゃんとはレベルが違いすぎるだろう。
「一人プレイも試してみたらどうですかっ?」
「なるほどな。そこで見えることもあるかもしれないな」
俺は恵ちゃんのアドバイスに従って、一人プレイもチャレンジしてみた。
すると視界に臥留子ちゃんの飛行機がないからか、画面に集中できて雑魚キャラたちの行動パターンがより分かることができた。
「なにごとも経験だなあ」
俺はそんな感想を述べるのであった。
■
そして日が過ぎた。
今日は学校は休みで神武商店街にあるPCショップでデモプレイする日である。
つまり秀子ちゃんと氏子の地位を賭けての再戦の日であった。
「おはよう」
朝。俺と四女神たちがPCショップの通用口付近にいると秀子ちゃんがやって来た。
今日はTシャツとデニムのオーバーオール姿である。
どうも腰を締め付けない格好が好きなようだ。
そして肩下までのセミロングヘアを今日はポニテにしている。
オーバーオール姿とも合間見合って活動的な雰囲気である。
「ああ、おはよう」
「おはようございますっ」
俺たちは挨拶を返した。
すると通用口が開かれて店長さんが姿を見せた。
「今日もよろしくお願いします」
そして俺たちを店内に招き入れるのだった。
いよいよ再戦が始まるのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。