179話 再戦の依頼なのです。
更新遅れてすみません。
所用により、これからは基本一日置きの更新(18時)とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
その日は結局、これで打ち切りとなった。
双方リタイアと言う結果となってしまったが、ギャラリーの方々は満足げだったので、店長さんからなにか問題があるとは言われなかった。
なのでちゃんとバイト代も出た。
■
それからである。
反省会も兼ねて俺と恵ちゃん、呂姫ちゃん、臥留子ちゃん、集子ちゃんは神武寮の俺の部屋に集まったのだ。
いちおうは秀子ちゃんにも声をかけたのだが、彼女は彼女でなにか考えがあるようで断られた。
「……で、今回は相打ちリタイアとなった訳だが……」
俺がそう切り出した。
「それでも及第点です。大吉さんを奪われずにすみました」
恵ちゃんが心底ホッとしたかのように言う。
「そうね。ま、でも正直言うと、ダイキチーナがどっちの氏子になっても私には関係ないんだけどね」
「……同意」
「ふぉふぉふぉ。確かにワシらには関係ないのう」
呂姫ちゃん、臥留子ちゃん、集子ちゃんは感想を述べた。
確かにこの三女神たちにはどうでもいい内容だろう。
BeeeTubeには今日の動画はすでにPCショップからアップしてある。
で、その動画を再生してみた。
「百万超えかよ」
とんでもない数字だった。
内容は双方リタイアだったにも関わらず再生数は半端ない。
「やはり、ダイキチーナちゃんと秀子ちゃんと言う美少女が効いてますねっ」
「そうね。ゲーム内容は高度なのもあるけど、やっぱり美少女ってのがいちばんの理由かしら」
「……見た目は大事……」
「ふぉふぉふぉ。かわいいは正義じゃのう」
そんなことを女神たちは言うのであった。
「あれっ?」
突然、恵ちゃんがスマホを手にして叫び声をあげた。
「どうしたんだ?」
俺は尋ねる。すると恵ちゃんが怪訝そうな顔になる。
「……秀子ちゃんからメールなのですっ」
「メール? 内容は?」
「えっと。……一言で言うと再戦だそうですっ」
「再戦だって?」
「はいっ。またダイキチーナちゃんとゲームしたいそうなんですっ」
なんだって……?
俺は思わず恵ちゃんのスマホの画面を覗き見るのだった。
挑戦されたのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。