172話 次回のゲームなのです。
所用により、これからは基本一日置きの更新とさせて頂きます。
すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
ちなみにであるが、今回の呂姫ちゃん、秀子ちゃんが神力を使ってプレイしたゲーム内容の動画は思いっきり編集してある。
まずい部分はカットし、ごまかせるシーンは神力でごまかした。
例えば呂姫ちゃんが電柱を引っこ抜いて武器にしたところや、秀子ちゃんが打撃技だけでラスボスを倒したシーンとかだ。
これらはすべてダイキチーナのゲーム攻略動画としてBeeeTubeにアップするのだから仕方ない。
神力を使わなければできない場面を公開する訳にはいかないからだ。
それらの作業はすべてPCショップでやらせてもらった。
何と言っても高性能PCがあるからな。助かったよ。
「今回の動画編集は大変だったんな」
観客の方々がいないので男言葉に戻した俺が言う。
「呂姫ちゃんも秀子ちゃんも無茶しましたからねっ」
「ちょっと。だって仕方ないでしょ? ああでもしなければゲームオーバーだったんだし……」
呂姫ちゃんが口をとがらせて言う。
「……まあ、……それは確かに……そうではある……」
臥留子ちゃんが呂姫ちゃんに理解を示す。
「ふぉふぉふぉ。結果オーライじゃな。ま、仕方なかろうて」
集子ちゃんも同様のようだ。
そしてそれぞれの家へと分かれ道に来たので、俺たちはそこで手を降って別れた。
■
「次のゲーム。どうするかだな?」
神武寮の俺の部屋である。
いるのは恵ちゃんだけだ。
「必ずしも新しいゲームである必要はないと思うんですがっ。同じゲームでもプレイヤーが違えば展開は異なりますし……」
「それもそうか。言われてみれば確かにプレイヤーによって行動は異なるから、同じゲームでも違う展開になるしな」
そもそもである。
貧乏高校生である俺はそんなにたくさんのゲームを持っていない。
なので、以前にやったゲームとダブってしまうのは仕方ないのだ。
「カーレースとかどうですっ? プレイヤーが違えば走り方が違いますよっ」
「それもそうだな。……以前は集子ちゃんとプレイしたけど、集子ちゃんはずっと後ろで走っていて俺がミスしたときに追い越すようなプレイスタイルだったな」
「そうですよ。きっと秀子ちゃんだと違う走りをしますよっ」
「決まりだな。それじゃ次回はカーレースにしよう」
「わかりましたっ。私が秀子ちゃんやみんなに連絡しますっ」
そういう訳で次回のPCショップでのデモプレイはこのように決まった。
ちなみに季節はすでに七月に入り、まもなく夏休みが近づいている。
テストも終わっていちばん楽しい時期ではある。
大吉さん、やる気なのです。(`・ω・´)∩
よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。
私の別作品
「生忌物倶楽部」連載中
「夢見るように夢見たい」完結済み
「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み
「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み
「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み
「墓場でdabada」完結済み
「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み
「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み
「空から来たりて杖を振る」完結済み
「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み
「こころのこりエンドレス」完結済み
「沈黙のシスターとその戒律」完結済み
も、よろしくお願いいたします。