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169話 遊戯秀子の登場なのです。

更新が遅れました。


所用により、これからは基本一日置きの更新とさせて頂きます。

すみませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 そして不意に肩を叩かれた呂姫ちゃんはその顔を見て腰を上げる。




「……人間名:遊戯(ゆうぎ)秀子(しゅうこ)っ!?」




 そして叫んだのであった。




「……どうして秀子ちゃんがここにっ?」




「……なぜ……遊戯秀子が……。は、……まさか……」




「ふぉふぉふぉ。これは驚きの展開じゃのう」




 恵ちゃん、臥留子ちゃん、集子ちゃんもびっくりした様子だ。




 ……誰なんだ?




 俺は急遽現れた人物を見た。




 その人物は幼い女の子だった。

 恵ちゃんよりもずっと小さくて小学校三年生くらいにしか見えない。




 髪は胸元くらいまで伸ばしていて、ツバの狭い帽子を被っている。

 着ている服はTシャツに薄いデニム地のジャンパースカートで、ランドセルを背負っていても似合いそうな服装だ。




「……なんであなたがここにいるの?」




 腰を浮かしながら呂姫ちゃんが尋ねた。

 すると遊戯秀子ちゃんと呼ばれた少女が答える。




「あなたたちがゲームをやるのをずっと見ていて、やりたくなっちゃったから」




「……はあ、そういうことか」




 呂姫ちゃんはため息をひとつ吐くと、席を秀子ちゃんに譲ったのだった。




「私は遊戯秀子。必ず勝てる」




 真横に座る俺に向かって秀子ちゃんはそう宣言した。




 ……神さまか?




 そう思った。

 現れ方が唐突なのもそうだが、それよりも呂姫ちゃんが「人間名:遊戯秀子」と言ったからだ。

 人間名なんて名前があるのだから、間違いなく神様なのだろう。




「……わかったわ。私はダイキチーナ。よろしくね」




 俺はそう挨拶した。

 おそらくたぶんだが、この秀子ちゃんの唐突の登場にも、それに関しての四女神たちの会話にも周りの観衆の方々になんの混乱もないことから、神力が使われたのは間違いないだろう。




「加茂ダイキチーナ。……本名:加茂大吉か」




「げっ! それは言わないでよっ!」




 俺は焦る。

 ダイキチーナは虚像の存在なので構わないが、大吉は実在する高校生でしかも男子なのだ。




「大丈夫。神力使ってるから」




「そう」




 ならいちおう安心だ。

 俺の正体はバレてないのだろう。




 そして僅かな時を挟んでゲームは再開した。

 俺は今まで通りにサブマシンガンでラスボスのゾンビの腕をふっ飛ばした。




「しゅ、秀子ちゃん、よろしく!」




「わかった。やる」




 そう返答した秀子ちゃんは、呂姫ちゃんからバトンタッチされた主人公の警察官を操作するのであった。




秀子ちゃん登場なのです。(`・ω・´)∩



 


よろしければなのですが、評価などしてくださると嬉しいです。



私の別作品


「生忌物倶楽部」連載中



「夢見るように夢見たい」完結済み


「四季の四姉妹、そしてぼくの関わり方。」完結済み


「固茹卵は南洋でもマヨネーズによく似合う」完結済み


「甚だ不本意ながら女人と暮らすことに相成りました」完結済み


「墓場でdabada」完結済み 


「甚だ遺憾ながら、ぼくたちは彼の地へ飛ばされることに相成りました」完結済み


「使命ある異形たちには深い森が相応しい」完結済み


「空から来たりて杖を振る」完結済み


「その身にまとうは鬼子姫神」完結済み


「こころのこりエンドレス」完結済み


「沈黙のシスターとその戒律」完結済み



 も、よろしくお願いいたします。

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