「魔女と出会い」
「えぇ?…なんで?」
わたしは鳥肌をなぞりながら考えた。
村はどこ行った?ここはどこ?一体何が起きたの?
しかし、考えても結論は出なかった。
そして鳥肌が立つ以外大した動揺もなく思考できる自分の肝に感謝した。
いくら考えても結論は出ないと考えとりあえずそこにあるボロ屋を観察した。
やはり、村で見た古屋と何ら変化はない。
私は後ろを振り向く、後ろには風ひとつ無い荒野が地平線の先まで広がっている。
「…どういうこと?」
ちらっと家の後ろも見てみる。そして確信した。この小屋の周りは360度、地平線まで生物一つ存在できない場所なのだ。
村はどこいった?
私はため息をつきとりあえずこの小屋に入ろうと入り口の方向へと回った。
その入り口をまじまじと眺めで思ったことは、やはり年季が入っており、自分の家よりもさらに古いものではないかと感じた。しかし、わたしがこれを見えるようになったのは三日前であり、もともとこんなものはなかったのだ。
また考えそうになり頭を振るう
とりあえず入ってみよう
そう思い扉に手をかけてぐっと引いた。しかしビクともしない
「うっそ…」
わたしはさらに力を込めて扉を引く、それでもびくともしない
なので、助走をつけるために扉を押し込んだ瞬間、勢いよく扉が開きわたしは前に転がった。
押し扉だったのだ。
そして、どたん!という音を立てて家の中に転がり込んだ
「うひやぁ!?なに!?」
部屋の中からそんな声が聞こえた。
誰かいる。という聴覚情報よりも私の脳は視覚情報の処理を優先した。
私は体を起き上がらせるとあたりをチラチラと見渡す。ゴミなのか片付けられないのかそこらかしこに本やものが散乱し足の踏み場のない状態となっている。さらに奥の方ではゴミが壁のようになり部屋の半分より先が見えないようになっていた。
とんでもない部屋だ。
その時、壁の奥からビュンという音がした。
その瞬間、わたしの体が宙に浮いた。そしてそのまま大の字に空中に拘束された
「なっ…えぇ!?」
私は手足を必死に動かそうとするがびくともしない
「だれ!?こんなところになんの用よ!」
そのゴミの山を吹き飛ばし奥からボサボサの長い黒髪でローブを着た女性が出てきた、手には杖が構えられている。
「わかる!?ここは魔法使いの家、もし野党とかならとっとと帰り…え?女の子?」
私は腹一杯に空気を吸い込みそして思い切り吐き出した
「魔女だぁぁぉぁぁ!!!!」




