全てを筋肉で解決する赤ずきん
赤ずきんより早くおばあさんの家に着いたオオカミは、おばあさんをぱくりとひと口で丸呑みしてしまうと、おばあさんのベッドにもぐりこんで、赤ずきんがやってくるのを待ちました。
「おばあさんのお口は、どうしてそんなに大きいの?」
赤ずきんの割と確信をついた質問にキレたオオカミは、遂に彼女に襲いかかりました。
「おまえを食べるっとらそうぅ!!へいっ!」
ですが赤ずきんはその攻撃をカウンターで返し、顎にパンチを食らったオオカミは、せっかくの宣言の語尾が世界水泳みたいになって、ベッドの向こうにすっ飛びます。
不意の攻撃にダメージを受けつつも立ち上がるオオカミに、赤ずきんは更に、次の攻撃への構えをとります。
「くっ、俺の変装を見破っていたのか!!」
オオカミの悔し紛れの問いかけに、赤ずきんは冷静に答えました。
「おまえのようなババアがいるか」
ほんとごめんなさい。