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Stage1『あんたは良い子だねんねしな』③
「うわーん! いきなり弾幕勝負してくるなんて、巫女ってとっても自分勝手!」
「いやいや。あんただって自分勝手に他人を連れまわしてるじゃないの」
弾幕勝負に負けた北原ういりは、泣きながら霊夢に抗議する。そして気が付けば、その場に異邦人たちの姿はなくなっていた。
「ってあれ? 異邦人がいない!」
「先に行かせたよー。終わるまで時間かかりそうだったしー」
ういりの頭頂部に、霊夢のお祓い棒が容赦なく振り下ろされる。
「ぐおぉぉ……。だって、これでもお礼が出る仕事だし……」
「どっちに行ったのよ!」
「あっちの方だよー」
森のさらに奥の方を指さすういり。霊夢は急いでその方向に飛んで行く。
「まったく、負けたならちゃんとボーナス落としなさいよね!」
愚痴をこぼす霊夢を他所に、ういりは自分の服を見やり、とぼとぼと帰路につくのだった。
「あーん、服汚れちゃった……。一応今日の仕事もこなしたし、家に帰って着替えてこよっと……」
Stage Clear!