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掌編小説集5 (201話~250話)

生まれ変わり

作者: 蹴沢缶九郎

ある宗教の教祖が、信者達を前に言った。


「私は神の生まれ変わりである。よって、私には不思議な力があるのだ」


教祖の言葉を、信者達はただ静かに聞いている。そんな中、突然一人の若い信者が、凶器を片手に教祖に襲いかかった。教われた教祖はひとたまりもなく、その場に倒れ、息絶えた。


まさにあっという間の凶行だった。事態が飲み込めないでいる信者達に、襲った若い信者が叫ぶ。


「見ろ、何が神の生まれ変わりだ!! 何が不思議な力があるだ!! 神の生まれ変わりなら、これぐらい防げるはずだろう!! こいつはペテン師だ!! 神の生まれ変わりなどではない事を俺が証明したぞ!!」


若い信者の言葉を唖然と聞いていた他の信者達は、


「おい、とんでもない事になったぞ」 「あいつの言う通り、教祖は神の生まれ変わりではなかったんじゃないか」


と、口々に話す。


騒然とする場内を、突如発生した巨大な地震が襲い、地震によって引き起こされた地割れに、その場にいた信者達全員が飲み込まれた。


生まれ変わりだったのだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] どういうことでしょう? お前らの残機で俺っち復活、 みたいなことですかね
2016/06/27 14:05 退会済み
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