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夏生詩集2

この音

作者: 夏生

この音がいいの

耳を澄ます息子

よくわからない私


この音、ほら

うっとり耳を澄ます息子

やっぱりよくわからない私


聞いた、ねぇ、聞いた?

わからない、と言えない私


うっとり耳を澄ます息子の

表情が

うっかり前世の名残を出して

しまったような

なんとも雅な表情だったものだから


笑いを堪えるのに必死で


輪廻転生あるかないかは

知らないけれど

この音、いいでしょう

と六歳とは思えない

唸り方をする息子をみると


若干前世の名残があるのかと

笑いなしに思ったりして


よくわからないこの音

電車の出発音

そんなに雅な音ですかね



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― 新着の感想 ―
[一言] これが「詩」かぁ。とても綺麗に言葉が選ばれていて、いいなぁと思いました。
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