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大魔王・de・ジハード  作者: まおーん
3/3

2・迫りくる漆黒の影、大魔王は二度寝する!

ここから専門単語と新キャラが連打しますので

あしからず

2・迫りくる漆黒の影、そして魔王は二度寝する!


「君達にとって新しい春であり、始まりの春でもある」


雨空十字学園は、生徒が学園を運営すると言う

システムを取っている。

そしてその学園を総括しているのが。

小~大学部まで各5名から選出される

【総合生徒統括委員会】、略して【生統会】まぁ普通の学校で言う生徒会だな


その始業式、生徒総数500人強の大所帯である十字学園

十字学園ホールと言う、場所で学年とクラス順でパイプ椅子に座っている

生徒一同達…

そして生徒と学園の長、生徒会総会長である赤眞態絵瑠せきま・のえる

高等部三年であり、俺とは違う何と言うか血のように赤い色で、俺より長い髪をし

青い十字学園の紋章である十字架の紋章の上着を着て、下は支給される

赤いネクタイやらシャツで、黒いミニスカートが女子制服である。

彼女は言うなれば俺らの先輩であり、今は始業式の挨拶をしている。


成績優秀、運動神経抜群、聡明であり皆に平等に明るいのが表の顔である



彼女は小等部から生徒会に在籍している、古惨メンバーである。

俺は両親が生きていた中等部時代まで生徒会に所属しているので…

アイツは、友人じゃない幼馴染である。


あいつのあの悪女の裏の顔を知っている、少ない人間でもある。


いかんいかん、奴の俺に対する所業を思い出しただけでも…背筋が震える


「この新しい春は、何か起こすのか始まるのかは

君たちに唐突に選択する事態が来るだろう」


選択ね…俺の契約のあれも選択なんだろうな。


クイクイと後ろ袖を引っ張る奴が居る。


「オス、金…」

ヒソヒソと俺に喋りかける奴…少しチラッと振り向くと


黒い短髪で、女子の癖に二種類ある男子制服の黒い学ランを着ていて

胸に十字架のロザリオの、ペンダントを下げている女子。

こいつの名は御剣光みつるぎ・ひかるが居た。


四人に居る幼馴染の友人の一人であり、矜持とは違うベクトルで変わっている奴だ。


「ウス光、お前朝の一発目のホームルームに居なかったけど…

どうしたよ?」


「…えーと、ちょっち、遅刻かな?ほらオレって朝弱いじゃん?」


それを聞いた俺は深いため息をつく。


今ので解る通り、こいつは男より男らしいと言うか何て言うか。

小等部までは普通の可愛らしい女子だったのだが…。


中等部から急に俺娘になってしまい、最終的に武道を習っている。

俺並みに喧嘩ができる、武道派女子になってしまった。


矜持は服装もそうだが、性格が変人の類だが…

こいつは唐突にイメチェンをする変わった奴だ。


いやあれはイメチェンで良いのか?



「お前、生徒運営会選抜の風紀委員だろ?

大丈夫なのか?」

友人を心配する…はぁー前までは他人の心配は

あんまり、しなかったんだがな。

アイツが来てから、お節介焼きになっただろうか?

まぁ朝が弱い奴が家にもいるから放っておけないだけか?


「…うんうん、それは大丈夫!大丈夫!」

何か焦る様に誤魔化す光…何か、この話は掘り起こされたくないのか?


光の姿を見てる時…一瞬その場にノイズが走る

あれ…?目をパチパチ見開く。

一瞬こいつの首に罪人の手錠と、同じような鎖が見えて

しかも後ろに…翼の生えた天使が見えた様な気がするが

今は何も見えない…目の錯覚か?


でもこいつが俺と同じ悪魔と魔人の契約者【咎人】

と言う者の可能性も


「あっ…えーと、どうした金?オレの顔を見て…

もしかしてオレに惚れた?」


「あーそれは無い、天地がひっくり返ってもそれは無い」


アホな事を言うので即答する自分

おっと…今のは考え込んで…周りが見えなくなっていたな

バッサリ言うなよ、凹むだろーと言いながら幼馴染が

しょぼくれてるのを無視をする。


こいつに限って悪魔だの魔人に契約するほど

切羽詰まる事は無いだろう。


そんなこんなで始業式は円滑に終り

俺達二人は、クラスにかえろとしていた時




「そう言えば、リュ…変態も居なかったな…」


ふともう一人の友人を思い出す。


「ああ…だから、静かなんだ…」


フォーと安堵のため息を吐く光


その時…


「呼ばれた気がして…私参上」


光と俺の会話に乱入する、第三者俺のとなりで急に出てきた奴。

金髪のゴールドブロンド、金色の目、白い学ランを着た男子生徒。


彼の名は光悦時龍摩こうえつじ・りゅうま仇名は変態だ。


「「げっ、お前いつの間に」」


気配がなく現れた、青年に俺も光も動揺する。


こいつはあの世界最大のビルのオーナーにして、十字京都島の開発を

大体的に指揮し、尚且つこの学園の母体組織でもあり十字京都島に出資してる会社の

殆どは光悦時グループの傘下か、光悦時の会社である。

そしてこの青年は世界最大の財閥、光悦時財閥の長男にして跡取りである。


こいつはそう、一言でいえば残念なハンサム、トキだと思ったらアミバ

外見はディオ・ブランドー、中身はきん肉スグルと

パット思いつく程度でこんな感じだろう。


何故変態かって?こいつの脳みその成長過程は、中学二年で止まっている

と言えば解るだろうか?



「グットモーニング、我が友と我が愛しい人よ。昨日まで従妹のエリナの居る

アメリカで、1時間前までは成田空港に居たのでね

始業式には間に合わなかったよ」


何処からともなく、赤いバラを取り出しバラを弄るリュウ


「お前はそのままアメリカに居とけばいいのに…」

項垂れながら光は絶望するかのように、目の前のこいつに

辛辣にいう。


「ハハハ、そのような毒舌我らの業界ではご褒美です!

もっと罵るが良い!いや罵ってください!」


いやどんなご褒美だよ。


内心のツッコミを余所に…リュウは次の行動に出る。


「また、お胸様が増えたか…光穣よ!その胸今一度!!」


「オレが風紀委員なのを解って言ってるだろ!セクハラ魔人!

捕まえるぞ女の敵!いや、ここで埋める!」


「アハハハ捕まえて見るがいい!」

頑張れ~と走り去るリュ…変態と追いかけて行った

光の二人を見送る、今日も平和だな。







一方その頃、羽原儀家


アパートの一室、お昼を過ぎ夕方になる頃

部屋の襖が開きずるずると、丸まった布団の塊が動きだす。



「うーダルイ」


更に丸まった布団から入出て来る、右腕に手錠をつけた黒髪の少女


何を隠そう、彼女は人間ではない。


彼女の正体は大魔王ルシフェルである、この一室の主金治からは

ルシルと呼ばれ自分もその愛称を気にいっている。


彼女はキンジが学園に行った後彼女に宛がわれた部屋でもう一度寝た、二度寝である

二度寝には3つの理由がある

1つ体全体に災病む、虚脱感その虚脱感は彼女の魂、全体まで蝕んでいる為だ

これが一般の人間だと、生命機能が虚脱し最悪死に至る。

こうして生きているのは元天使長にして大魔王のルシフェルの

生命の根源にして世界の光、魂力の大きさの賜物である。


そしてこの虚脱感、否正確には怠惰には原因が有る。


聖戦の戦いで負った呪いである。


話せば長くなるから、金治にも言っていない、いや唯単にめんどくさいだけだが…


そもそもの発端は世界を…いや、遍く輪廻の道を狂わせ破壊してしまうほどの

何処の誰が創造したのかは解らない、禁断の秘宝。


【触れてはいけない神器・黒の秘宝】

この黒の秘宝は全て8つ存在する。


一つ一つでも、危険すぎる神物であるが


その全てが誰かの手に渡れば、輪廻道全ての道に繋がりを持ち

未来永劫超越無限にして最高神や創造神を越える

一つの世界その物と同等の力を手に入れる事が、机上の上では可能である。


それを求めて各世界からその宝物を奪い合う戦争が起る。


それを【聖戦ジハード】と呼ばれ


それは過去二回起った

自分は天使長時代に1回、魔王なりたての時代に更に1回

全ての聖戦に参加している。


その二回の聖戦は激戦を極め、黒の秘宝が誰か個人の手に揃った時

過去二回の聖戦で同じ結末をたどった。

輪廻十道と呼ばれた道は、一つは絶対的に不可侵になり…

後の三つは、強力すぎる力を手に入れたが為に所有者諸共…

世界は道が消滅した。


あれは全てを揃えれば、世界を巻き込んで所有者を破滅する


最大最悪にして、多世界同時に災いをばら撒き続ける負の異物だ。




そして三回目は突如として各世界に黒の宝物が現れ

人間道・人間界アルターパラダイスに向けて、世界の壁を抉って

人間界に落ちて行った。


聖戦が起る事を察知し開戦する前に、自分の支配する魔界陣営と

自分の四盟友が一人、暴食の大罪を掲げる、【蠅の王・雷魔神 ベルゼブブ】との

共同軍を、人間道にあるこの世界に配置し天界軍メタトロンが人間道の

総拠点にしていた場所を開戦した同時に…仕掛ける算段だったが…


うっかり…寝坊して、魔界からこっちに来た時は主力部隊が交戦して

1年たっていた。


何しろ道間の移動は道の世界の主の許可か、閻魔の門所有する

高天ヶ原の神人達の許可がいるので、簡単に行き来できない。


抉られてできた世界の穴も不安定すぎて

同じタイミングで移動しないと、時間がかなりずれてしまい

自分は魔界軍と天界軍が、戦った後に来てしまったのだ。


不味い、めっさ不味いうちの宰相は、キレたら今の部屋の主キンジと

同じ位怖いのだ。

人間界に来て直ぐ仲間たちを探したのだが…

見つからなかった…


いやもっと正確に言うと居ないのだ。


これは可笑しいと思い、低級悪霊や悪魔にお話合い(ぶつり)で聞きまわった矢先

ある魔王が魔界で軍をまとめ動いていると解り、そいつを魔界から人間界に出してはいけないと考え、単身また魔界に戻りそいつと戦ったのだが…


それ自体罠で、聖戦に向けて同盟を組んでとみる


【古代神ベルフェゴール】の不意打ちを喰らいその攻撃は

【怠惰の呪い】と呼ばれ、かなり長くなったが自分が起きている症状の

原因はこれである。

この呪いの所為で自分の力や存在その物が、怠惰され存在維持が難しくなった…


自分も喰らった時最後の力を振り絞って、ベルフェゴールに渾身の一撃を与え…

奴と共に人間界に落ちてきたまぁ存在が維持できないと言っても、節約しまくって

5年は維持できたんだが…


で、魂力を分けて貰う為5年間、魂力が一杯の人間を探し…

見つけたのがキンジなのだ。


そして2つ目、自分の力の回復


諸悪の根源でベルフェゴールを倒さないと、完全には無理だが

改造版・罪人の手錠の力で、キンジーから魂力を分けて貰いながら

少しずつ力を蓄えている。



3つ目、ただ単に眠かっただけ…

え?此処まで、長く引っ張ったのにそれは何だって?

いやー、この怠け者の性格、天使の時の子供時代から変わってないんだよね。

ビバ!ダラダラ!最高だね!怠け者!

仕事なんかやってられるか!





「もう夕方近いかー」

今の彼女は冷蔵庫から、彼がつくったお昼を食べ

自分の部屋で、ある協力者から手に入れたノートパソコンを使い

その人物の力でついでに架空名義で口座も持って

株取引をしている。


因みに転がす頭金も協力者から借りた。


最上級クラスの悪魔や魔人等は、人間界で金を稼ぐのは呼吸をするのと

同じ位の簡単なレベルだ。


特に彼女はルシフェルは、財や人やあらゆる物の動きをみる事にしては

六道全界で右に出る物は無い。


彼女の有する事象をみる魔の義眼、【支配者ドミネーター魔眼オリジン】を

全開でやれば、1時間くらいで日本経済を沈没させ

世界恐慌を巻き起こす事なぞ造作も無い。


だが、魔界のラインが薄く…キンジのラインだけで

魂力を稼いでいる状態の為1割以下しか使えない。


1割でも、大企業を潰せるぐらいの力が有るが…


それに世界恐慌を起こすほど暇だけど馬鹿じゃない


「流石に3カ月食っちゃ寝は、大魔王であるボクも正直悪いと思ってるからね

ボクが居る間はお金は稼いで上げようかな」



そう言う考えでパソコンをいじってる



コツコツ


音の方向を見ると窓の方に鴉が嘴で、窓を突いていた。



「おお、来たのかい!」


その鴉を見て、急いで外に飛び出すルシル

トテトテとサンダルで外に飛び出し、何かを探しているルシル

探しているのはさっきの鴉の様だ。



「カァーカァー!!」


道路のアスファルト、ルシルの前に一羽の鴉が降り立った瞬間

鴉を中心に、ドーム状のエネルギーが放出され…


エネルギードームはまたたく間に、ルシルを包みこむ

数十メートルは覆い尽くした時エネルギードームは止まり、そのエネルギードーム内は

全てが停止した場所であった。



「ふーん、態々【平行領域パラドックス・フィールド】を張るってことは…

誰にも聞かれたくないのかい、リターナー?」


意味ありげに、推察し振り返って電柱の上に指を差す。



その上には黒フードと漆黒のローブに身を包んだ、西洋の魔術師を彷彿するかのような

顔は白い仮面で、三首の猟犬のシルエットの絵柄が書かれた仮面を被った者が電柱の上に

現れた。その周りに鴉が彼を主と言うかのように、彼の中心を囲む。


彼の名は【転生者リターナー】この言葉ある用語を差すが…

彼女は今は諸事情で彼をそう呼んでいる。



「3日ぶりだな、明けの明星」


静かに言った後電柱から飛び降り、地面に降り立つ。



「うんお久~奈落の…いや今はリターナーだったね。

なんの用?」



「お前の依頼していた調査報告だ、この半年…同一の使い魔による

交通事故に見せかけた魂魄狩りが、多発している。

恐らく金の交通事故も、その使い魔の犯行だ。

ただ、ターゲットは金では無く…トラックの運転手だった様だがな…」


「使われてる奴は?」


「クラーケンだが、【竜魔多】の犯行ではない」


「ああ、無い無いアイツは使い魔すら、【嫉妬】する奴だよ?

やるんなら、あいつ自身の端末を使う筈だからね…

そうか…下手人は解ったのかい?」



「ああ、【千羽鴉】と【十字聖騎士軍】達との合同捜査だからな…

下手人はお前の予想通りだ、この島に【七つの大罪・怠惰】がいる」


「そうか…何となくそう予感してたんだ。さて奴も力を蓄えている

今がチャンスなんだけど…うーん今のボクも、マダンテしか使えない

レベル1のスライムだがんねー」


「金は使わないのか?アイツは人間の癖に運動神経は、以上に高いぞ?

徳功を積めば…かなり良い功能力者になるが?」


さっきから彼は、ルシルの契約している人物を知っているかのような

口ぶりで語るすると、ルシルは右手で無い無いと手を振る。



「キン…あの子は無いね…元々聖戦に参加させる気が無いもん

あの子と契約したのは、自分もあの子も消滅する寸前だった。

平等…対等にね、だから困った時はお互い様…

ボクはこの魔眼で彼の死を螺子曲げることができる。

彼はボクのエネルギー源に慣れる。

だから僕は彼に手を差し延ばした、それにボクは

これでも元・天使だがんね!関係無い子を巻き込むなんて

野暮ってもんよ。それにあの子と契約した内容は…

ボクが回復したらとしか、書いてないよ!」


右手を差し出すと、青い炎が噴き上がり…

その青い炎の中から、一枚のボロボロの洋紙が現る。


その洋紙にはフランス語で



大魔王ルシフェルとの契約により


羽原儀金治の死を一度だけ無かった事にする。


対価はルシュフェルの力と傷の回復するまでの間

魂力を分け与えること


という内容が書かれていた。


魔王にとってはこの契約は破格の内容だ。

本来なら体が乗っ取られたり、魂を奪われたり…とか、

その他様々な極悪な対価を支払うのが悪魔や魔人にとって常である。



「彼には温かい日の出る日常が、似合ってるよ

それに、非日常で苦しむ姿…君も見たくないっしょ?

元・王にして今は人間に転生した、リターナーさん?」


彼女は小さく笑う、その笑顔だけを見れば本当に魔王なのか疑うぐらいの

良い笑顔で



「フッ、あいも変わらず人間には甘いな。明けの明星…

いや今はルシルか。だが、この十字京都島…

いや十字京都島と東京を含む帝都…貴様も感じている筈だ、

帝都の異常性を」



「そうだね、この東京辺りものォ凄い位、悪魔や魔人達

人間は功能力者、そして君達リターナーの数が異常だよね。

この作品真・女神転生じゃねーちゅうのにね。

唯でさえ、何このメガテン?って作者が…」


「お前は何を言っている…」


「こほん、メメタァ!は置いといて、この帝都に向かって

かなりの兵達が集まっているのは、確かだね。

力を失ったとはいえ、このボクや…

何処かに潜んでいる…あの怠惰の野郎も含めて…

既に七つの大罪の二柱はいるんだから

【71のソロモン】も何処かに、居るんじゃないのかな?

まぁボクは大丈夫!」


ルシルは満面の笑みで、親指を立てガッツポーズを取る


「ほうその自信はなんだ?」


「だってボクだもん!きっと何とかなるよ!」














それから二時間後、夜に差し掛かる時…

十字京都【第二区・日の出】の日の出総合病院に

走ってくる若者が居る。


金治だ、彼は学校を終え、今さっきバイトも終わらせた所だ。


そのまま駆けこむように、病院入口に入り…

真っ直ぐある病棟に向かう。



「ギンカぁあああ!」

と叫びながらある病室に入る。


其処には…


「お兄ちゃん!病院は静かに後走らないの!」


銀髪のメガネの少女が居た

少女はピンクのパジャマに上は、緑のカーデガンを着た少女は

ベットの上で小説を読んでいたようだ。


彼女の名は羽原儀銀夏はばらぎ・ぎんか

金治の唯一無二の血縁の妹だ。


彼女は10歳の時に入院し、病気は完治し退院と言う所まで行こうとした…

2年前、突如病気は再発、ここまでは問題だが…

その病気は何故再発したのか、しかも悪化するというオマケ付きなのだ。

再発し悪化した原因は、全く持って不明なのだ。


「あははは、ゴメンゴメン。思ってたより

バイトが長引いてさ…面会時間遅れると思ってな」



彼女はメガネを外しクスッと笑う


「それなら仕方ないかな?許してあげる」


銀夏は兄に向けて右手を差し出す。


それを左手で金治が掴もうとした瞬間



一瞬…ほんの一瞬だった彼女と彼が握り合う瞬間

紫色の静電気が流れた


なんだ、今のは?

妹と手を繋いだ瞬間、言い知れぬ違和感を感じた。


「ど、どうしたのお兄ちゃん?」

妹の問いかけに我に帰る。


「いや何でもない」


違和感を心の奥にしまい込みその後、数分間他愛ない話をし

兄妹水入らずの時間が過ぎ




20分後とあるスクランブル交差点にて


ここの交差点正直いって

俺はあまりここを通りたくないのだ。

何故ならここはこの場所は俺とルシルが初めてであった場所だ

言うなれば俺が一度死んだ場所、忌まわしき事故現場だ。

ここに来ると決まって、あの時のあの強烈な死のイメージを思い出して

かなりきつい吐き気に襲われる。

ルシル曰く、自分が見えてたから…魂が抜けかけてたみたいだったらしい

それが原因で、死の恐怖が頭にこびり付いてるのだという。


全く元はといえば、あの時両親の命日に行った後、銀夏の報告を兼ねての見舞いに行った帰りだ。

危うく両親が死んだ、同じ日に死ぬところだった




ゾク!



「何だ今のは!?」




ゾクリと寒気を感じそして、病棟から感じていた言い知れぬ違和感が

今気づいたこれは視線だ。

なにか妙だが誰かに見られている…

殺気か?それに視線から殺気に変わっているではないか…


昔から、性格が災いしてよく喧嘩を吹っ掛けられる。

その不良の殺気の何倍もの…深く深く得体のしれない

殺気が…俺に向かって放たれている。


これは人間が出しているのか?

あり得ない、こんな底の無い真っ暗な殺気…

人間が出せる物じゃない!


辺りを見回す


「なっ!」

驚愕する、足が突如として沼に嵌まったかのごとく、沈み出しているのだ。

周りに通行人がいるが同じ現象は起きてない所か、俺の異常に気付く素振りもない

何だこれは!異常に気付かない異常

こいつはルシル(ニート)絡みか!


不味い何とかしなくては!

必死に何もない沼から出ようと足掻くが…

抜け出れない!



その時、沼から唸りをあげて幾重の黒い触手が飛び出て来る。


「なぁ!?」


両足・左手肩から腰に掛けて、一本ずつ巻き付き…

一気に金治を沼に引き込む



「うわああああああああ!」



そのまま金治は沼に引き込まれて、現実世界から消えて行った。




登場人物紹介


星神 矜持

金治の幼馴染の一人で、金治の事故現場を見た人物

唯一金治の今の状況を知り…聖戦に向けて集まりつつある

裏の人間達側の人間でありながら金治の味方。

今回名前だけ出てきた【千羽鴉】の

メンバーの一人で式神使いであるが能力と実力は未知数


元々京都の名家生まれであり、神童と評される一方…

性格は掴みづらい変人であり、謎が多い。



メタネタだが恐らく第二章や第三章で出て来る、主人公勢力最強格とだけ言っておく。



光悦時 龍摩

十字京都を実質支配している、世界的超絶大企業光悦時の長男

金治の幼馴染の一人

成績と運動神経抜群である、この作品中で恐らく唯一の一般人

黙ってればイケメン、喋れば下ネタトークしか出てこない

残念ハンサムだが、何故かファンクラブはある。

相性は変態


はい、戦闘画写まで持っていこうとした挫折しました

新キャラがいっぱい因みにまだ氷山一角

しかも主人公キャラが1人じゃないっていう。

次回はこの作品の戦闘システムの一部公開をします。

お楽しみ…追伸、誤字修正加筆&設定修正は1章終了してからします

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