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第十五幕 純粋と無垢の狭間には

四体の聖獣。


それは、全ての神獣の上に立つ獣。


神の上に立つ。


それはすなわち、絶対の存在―――















「もうすぐ黒烏神社に聖獣様が来るの。だから身の清めに禊を……」


「リィゼ、何でその禊に公園の噴水を選んだんだっ!?」


僕とリィゼは今、公園のトイレの裏、人気の無い茂みの中にいる。

理由……そんなん、リィゼの翼を隠すためだ。


「噴水はね、しゅぱぁってしてて楽しいから!」


……聖獣。


コマ曰く、神様達の上司だとか。


その聖獣さんとやらが近々、神様の住む場所からこの地上に降りてくるらしく。

一般神様(神獣)達は禊なの何なのして、身を清めているんだとか。


「しゅぱぁっ……て、そりゃ噴水だからな」


僕は頭をポリポリ。


目の前にいる黒い翼を生やした烏神獣、リィゼ。


彼女は禊の場所を人通りの多い市民公園の噴水に決めたらしい。


……しゅぱぁってしてて楽しいから(本人談)


……神獣として、その翼は人に見られるとマズイ。


だから、公園の噴水は何かと悪いのでは……?


「しゅぱぁっなら、他にもあるだろ。滝とか天然温泉とか……」


「滝? 温泉?」


「ああ。まぁこの辺にはないけど……」


「ないの?」


「ああ、ないな」


「しゅぱぁっ無いの?」


「しゅぱぁっ無い」


「しゅぱぁっ?」


「うん、しゅぱぁっ」


「…………」


「……しゅぱぁっは無いからな。そんなジト目で見てもないからな」


「……じゃあさ」


「なに?」


「……くぱぁっなら、ある?」


「んッ!!?」


僕、凝固。


「だからくぱぁ!」


「そ、それは……その、どう言った意味で?」


「しゅぱぁっが無いなら、くぱぁはあるの?」


「……だから何の事だよ」


くぱぁ……不思議と心に響く素敵な言葉だ。


何故だろう、まだリィゼの放ったその言葉に意味の根拠はないんだけど、なんかこう……素晴らしい。


そして何故かリィゼは笑顔だし。


「前にね、神社にお参りに来た人が言ってたの。確か……サチコのくぱぁが見れますようにって」


「ノォオオオッ! それ以上言うな、R指定が付きそうで怖いっ!」


とか言っておきながらも、心は桃色。


ちょっと呼吸を整えよう。


僕は紳士だ。

桃色紳士だ。


これくらいで取り乱すな、僕!


「り、リィゼはその……くぱぁの意味って解ってるの?」


笑顔だ。

笑顔で話せっ!


「ううん。解んない」


リィゼはフリフリと首を左右に振る。


無垢純潔万歳!!


「……で、くぱぁって何?」


オウ、リィゼのカウンターパンチ!


さて桃色紳士よ。


この無垢少女に僕は何て説明しようか。


リィゼの頭にはハテナマークがいっぱい。


「……くぱぁか。それはだな」


僕はぐっと拳を握った。


「それは……男のロマンだっ!」


桃色紳士はいつでもロマンを求めています。


「ロマン?」


リィゼの黒い翼がピクッと反応。


「そうロマン! 男はいつでもロマンを探して這い回ってる生き物なんだっ!」


「……うん?」


「ああ……現に佐薙中エロス四天王は皆、ロマンチストだしな!」


「……なんか、よく解んない……」


「女には解らないさ。この男のロマンは」


僕は鼻を鳴らす。


……僕も神社にあの子のくぱぁが見れますようにってお願いするかな。




……その時。






「……お前、リィゼに何教えてんだ?」


「ん? 何って、くぱぁ……いや、男のロマンを……って、アレ?」


後ろから聞こえた、リィゼ……いや、リィゼとは違う女性の声。


……何故だろう、めっちゃ冷や汗が。


僕は知ってる。


「……男のロマンだ?」


僕は知ってる。

この声の主を。


「……あ、ああ。男のロマン……だ」


……振り返ってみようかな?

いや、振り返っても死しか見えないだろう。


「……そうか、男のロマンか……」


後ろから聞こえる、パキポキと関節を鳴らす音。


「……あ、あのぉ」


僕は恐る恐る発言。


「……何だ?」


「あ、いや、そんな対した事じゃないんですけど」


「……言ってみろ」


「……殴らない?」


「……殴らない」


「……刺さない?」


「……刺さない」


「……殺さない?」


「……時と場合による」


「何でよりによって一番危険な発言だけっ!?」


「……早く言え」


「あ、いや、だから……」


「……言え」


「…………」


「…………」


「…………」


「……その、」


「…………」


「……な、直江さん。あなたは、くぱぁの意味、知ってますか?」


「…………」




ぐちゃり。




「ぎゃああああああああああああああッ!!」

今回はヒドイ内容ですみませんでした。




キャラ設定のコーナー




ファイルNo.4


木原徹(キハラ トオル)


佐薙中学校3年3組、出席番号6番。

身長:167センチ

体重:52キロ

誕生日:1月27日

血液型:B型


主人公市沢君の変態友達その1。

あだ名は脱衣麻雀界のタイガーマスク。

故にタイガーとか呼ばれてる。


タイガーはもはやモブキャラの領域ですね。


ちなみに彼はロリコン設定です。

スク水とかブルマに興奮します。

変態オブ変態です。


以下、どうでもいい話。




タイガーには兄が1人います。


父は普通のリーマン、母は専業主婦。


家庭的には普通の家庭ですね。


彼がエロに目覚めたのが中1の頃。

一緒に下校していた市沢、眞中、達知、大内と共に道端に落ちてたエロ本を見たのが始まり。


大内は「女の裸体に興味はない」と、ある意味それもヤバい発言を残して帰りましたが、残りの四人はもう興味津々。


それが後の佐薙中学校エロス四天王になるのです。


……この辺の詳しい話はまた近々。




タイガーはこれからあんまり出番ありません(キッパリ)。


これからはリアルモブキャラになりそう。


ちなみにと言うか、脱衣麻雀界のタイガーマスクってあだ名の由来は、


兄の持ってる18禁PCゲームの脱衣麻雀ゲームを市沢とやってる時に、たまたま伊達巻が間食に出て、


伊達→タイガーマスクか独眼竜かで言ったらタイガーマスクだよな的な話題になり。


これが元で脱衣麻雀界のタイガーマスクと呼ばれる事となったのです……みたいな設定だったり。




リアルのタイガーマスクのファンの方、なんかスミマセン。

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