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past calamity①

アカリの過去です。

と言っても本人はまったく覚えていませんが。


※胸糞注意


─────





















どうもこんちは、シャブ漬けロリです。

白衣のおっさんが今ぶち込んでるコレが覚醒剤なのかは知らんけど、なんとなく語呂が良いよね“シャブ漬けロリ”。



「投薬量を増やせ」

「しかしこれ以上は···」

「いいから増やせ」



転生してから2,3週間くらい経った現在。

幼女相手にここまでするか?と思うほど大仰な拘束椅子に縛られ、極太の注射針を腕にぶっ刺され、得体のしれない薬品を流し込まれる生活にも慣れてきた。



前世でも重い神経病だったから、痛みにはある程度慣れている。

ただ痛みの種類は結構違くて、前世は鈍い痛みがずっと続くけど、今世は鋭い痛み(投薬とか)が定期的に来る感じ。



「投薬完了。檻に戻せ」

「···了解しました」



死んだ目のお姉さんが俺と手を繋いで檻まで連れて行ってくれる。

服装はおっさんと同じ白衣で、胸は控えめだけどかなりの美人だ。ツイてる。



ガシャーンと2m四方の檻の鍵が閉まり、束の間の休憩時間に入る。

銀製の皿に置いてある、ふかしたじゃがいも(っぽい何か)をもそもそと口に運ぶ。

病院食の方が断然美味いけど、これもそこそこの味だ。

何より労働(?)を終えた後の食事は格別である。



あっと言う間に飯を食い終えてしまった。

芋一個でもそこそこ腹一杯になる小さい体に感謝しつつ、やる事が無くなって暇なので檻の中でゴロゴロする。

すると檻が開き、入口に目を向けると白衣のおっさんが俺を見下ろしていた。



「魔力増幅訓練だ」

「······」



「はい」と発声しようとしたけど、さっきの投薬で叫びすぎたのか喉が痛くて声が出なかった。

腹を蹴り飛ばされ、口から吐瀉物が零れる。

ああ、せっかくの飯が。勿体ない。



「電極、装着しました」

「やれ」



どうやらこの世界には“魔力”なる概念が存在しているらしい。

異世界転生できたのは嬉しいけど、スポーン地点がクソすぎるんだよな。

建物の構造は複雑で、研究員や武装した警備員が常駐しているっぽいから脱出も出来ない。



「チッ···今回もダメだな、予想よりも遥かに上昇率が低い。出来損ないめ」



吐き捨てられた後に拘束を解かれ、再び檻に戻される。

檻の外に窓は無く、昼なのか夜なのかも分からないから自律神経は多分ぐちゃぐちゃだ。

起きたら実験されて、貧相な飯を食い、また実験されて、倒れ込むように眠る···これが俺のルーティンらしい。

灰色で無機質な空間が寂しくて、恐ろしくて、眠る前に泣いていた時期はとうに過ぎた。

正直言うと、辛いので早く死にたいです。






─────


白衣のおっさん≠ビリーとノックスです。

少し紛らわしいかもしれませんが、同一人物ではありません。


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