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1 (0-1) 普通の女子高生と魔法少女

 キーンコーン♪ カーンコーン♪


 日本の宝箱市というおとなしくて比較的過ごしやすい郊外にある街。市内に位置するとある女子高校では、今日の晴れやかで気持ちの良い陽気の中、今日から新たに高校2年生としての人生をスタートした一人の女子高生が、春の陽気につられたのだろうか、教室の一番後ろの自分の席から片肘をついてボーっとした表情を浮かべながら、初日の授業が終わって帰宅準備を始める新しいクラスメイト達の姿を何の気もなしに眺めていた。


 なんか平和やな。毎日が戦場のうちとはえらい違いやな。えっ?何が戦場かって? まあ、ここの話は後々同じくだりのやつが登場するらしいんで、そっちの方に詳しく書かれてるそうやから、申し訳ないけどとりあえず一旦ここでは省略させてもらうわ。ちなみに、宝箱市って関西にあるんとちゃうで。たまたまうちが関西出身っちゅうだけや。


 それにしても――新しいクラスってなんか個性的やな。まあ普通の娘もおるけど、天才いわれる娘とか、孤高の地をいく娘とか、なんか年甲斐もなく魔法少女の事でキャッキャキャッキャ騒いでいる娘とか。1年の時は、クラスメイトに緋色さんとか菜の花さんとか、美人でシュッとした感じの娘が多かったけど、なんか1年の時とはえらい違う感じやなあ。2年のクラスは、個性的……うーん、まあ遠慮なくストレートに言わせてもらうと、なんか変人揃いのクラス?に見えんくもないな。――でもあなたもその中の一人なんですけどね。――えっ?今なんか言うたか?


 まあ、そんな訳でクラスメイトの娘らがそれぞれの理由でわいわいしてるのを横目で見ながら、うらやましいっちゅうか、なんか少し後ろ髪引かれる思いで教室を出て日々の戦場に戻ろうとしたその時の事や。なんでか急に周りの景色が彩りを失って、世界が色彩のない白と黒と灰色だけの奇妙な世界に変わってまうと同時に、教室にいたクラスメイトも、うち以外みんな白黒になってもうて、そこから時間が止まってしまったかのように全く動かなくなってしもうたんや。それからしばらくの間、まあとにかく意味がわからんすぎて教室の中で一人軽いパニック状態になっとったんやけど、もしかしたら、うちが日夜休みなく戦場で極限の緊張下に置かれているがために、あまりの疲労のため白昼夢でも見てるんかと、それか軽く現実逃避でもしてるんかと思う事にして、とりあえず一旦は落ち着いて家に帰る事にしたんや。それで校舎を出たらグラウンドの方からなんか光ってるのが見えたんで、まあよくわからんけど、どうせ夢の中での事なんやし、とりあえずそっちの方に行ってみる事にしたんや。そしたらや。なんでかわからんけど魔法少女がロボットみたいなんと戦っとったんや。それでや。それから見とってしばらくして、その魔法少女が軽くロボットをボコってまうと、その後すぐ、灰色だった周りの景色に彩りが鮮やかに蘇ってくると同時に、なぜか止まっていた時間も再び動きだして、何にせよそれからいつもの日常が戻ってきたんや。


 まあ夢やったにせよ、全く意味のわからない、それでいてなぜかすごく現実感のある、とにかくおかしな夢やったで。

ご読了ありがとうございます。

本作について、再度内容編集して新作として再度投稿する予定です。特に1章の出来がひどかったので、今やり直ししてる所です。

※変更理由の詳細は活動報告に記載しております。

※初期版に書いてあるあらすじが新作の方の流れになる予定です。


ですので、本作は初期版という形で残します。初期版の続きは、新作と同時進行で投稿予定してます。次話のキノコたけのこ論争の内容自体は完成してますが、原稿は書いてませんので、今しばしお待ちください。

続きを楽しみにお待ちしていた方々には申し訳ありません。

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