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第39話 神々の世界への反撃2

三次元印刷機能さんじげんいんさつきのう起動・素材を選択・《馬頭鬼牢太の刺股』


 頭に響く声、輝きを増すみづきの顔の回路模様。

 そして、再び鳴動する太極の山。


 自然とした動作で、牢太が拾おうとしている刺股へと手の平を向けた。

 地平の加護は敵の武器へと、その触手を伸ばす。


「そんなことができるのかよ。つくづく何でもありだな、俺の加護は……!」


 みづきは思わず舌を巻いた。

 地平の加護がこれから何をしようとしているのかがわかったからだ。

 地平線という呼び名の通り、みづきの力の幅を限りなく広げていく。


『武器を選択・適性診断中』


 急に頭の奥にむず痒い感覚が走った。


 どうやら地平の加護はみづきの記憶に干渉して何かを探っている。

 まるで、膨大な記憶のデータベースに検索機能を掛けているみたいだった。


 但し、それは一瞬にも満たない超高速の過程だ。

 新しい記憶が保存されている海馬かいばから、古い記憶が格納されている大脳皮質だいのうひしつまでを瞬時に駆け巡った。


「あっ……!」


 刹那のひととき、みづきは思い出さされた記憶を垣間見る。

 懐かしくもほろ苦く、それでも頬が緩む光景であった。


 早朝特有の冷えた空気が鼻をかすめ、口から吐き出す息は熱く荒かった。

 身体のあちこちがじんじんと痛み、指先は震えて力が入らない。


 それでも裸足の両足でしっかりと板張りの床に立っている。

 稽古用の白い胴衣、濃い青の袴姿は着物の和装。

 力がこもる手が握っているのは一振りの竹刀しない


 それは、今よりも随分と幼い時分の、子供の頃のみづきの姿であった。

 現在の意識とが重なり、さながら思い出の追体験である。


──俺の加護はやたらと記憶を掘り返すのが好きらしいな。こんなのを思い出させてどういうつもりなんだ? 俺に何かをやらせようとしてるってことなのか?


 子供時代の自分が相対しているのは壮年の男性であった。

 涼しい笑みを浮かべ、みづきと同じ着物の格好で竹刀を構えている。


 そして、二人を離れた場所で、腕を組んで厳しい顔で見守る老爺ろうやの立つ姿。

 みづきにとって、親しい間柄の大人たち。


──父さん……。爺ちゃん……。


 心の中で感慨深く呟いた。


 壮年の男性は父。

 老爺は祖父。


 その場所は幼少時の記憶にある、みづきの生家に併設されていた自宅道場だ。

 祖父に監督され、父に剣術の手ほどきを受けている。

 これはみづきの家、佐倉の家で幾度となく繰り返された朝の習慣であった。


「あぁそっか、やっぱりその武器になるのか……。やれやれ、地平の加護ってのは俺のことを何でもよく知ってるんだな」


 みづきは加護が出した答えに苦笑していた。

 いつの間にか、思い出していた記憶は消えてしまっている。


 代わりに、みづきが望んだ通りに地平の加護は武器を用意してくれる。

 今の記憶は相応しい武器を選定する手続きのようなものだった。


『《剛鉄ごうてつ大太刀おおだち》・印刷開始』


 途端、会場内に引き続きの異変が起こる。


 太極の山の微動、輝く太極天の社。

 大地の大神に共鳴するみづきというシキ。


 牢太は拾い上げた己の武器、刺股を見て驚愕の声をあげる。


「ウオオォ!? 我が武器がっ!」


 突然、刺股先端の二股の刃が熱を帯びてどろどろの白黄色に溶け出したかと思うと、融解しながら空中に舞い上がっていく。


 それら熱鉄は空中をふわふわと飛んで、みづきの下に集まってくる。

 その最中、地平の加護の効験が示すまま、確固たる形へと変化していく。


 かざした手の中で高熱の熱鉄は再錬成された。

 長い刃長の刀身は強い反りを見せるその得物は、背は峰、腹は刃で出来ている。

 持ち手の柄の部位は、牢太の具足からちゃっかり拝借した素材で作成され、丁寧に柄糸(つかいと)でびっしりと巻かれていた。


 地平の加護がみづきに与えたのは刀だった。

 それも長大な刀身の大太刀である。

 牢太の刺股の刃の鉄材を奪って流用し、自分の戦う手段に変えてしまった。


「……この感覚、手に馴染む!」


 柄をがっちりと両手で握り、みづきはにやりと笑った。


 刃渡り三尺(90センチ)を越える刀身の刀を大太刀、または野太刀のだちと呼ぶが、みづきの手に抜き身で現れた「剛鉄の大太刀」の刀身は五尺(150センチ)を越えていた。


 片手で扱うにはずしりと重いが、両手ならばシキの膂力りょりょくで振り回せなくもない。

 身長と同じかそれ以上の長大な大太刀を、ゆっくりと正眼に構える姿はいかにも不格好ではあった。


「ちょっと重いけど、いけそうだ! ──綺麗な刀だなぁ、多分もとの武器を原型にしてるから、馬鬼さんの武器をつくったひとは凄い技術の持ち主なんだろうな」


 大太刀の美しい刃紋をまじまじ眺め、みづきは感心のため息をほぅと漏らす。

 思い返す記憶の中に、こうした刀剣と接した時間があったことを思う。


 みづきが刀に触れるのは今日が初めてという訳ではない。

 シキの能力は関係なく、刀剣の良さがわかるのは現実世界のみづきが関与する過去の経験からの知見だ。


 その見立ては正しく、牢太の刺股は製鉄と鍛冶の神たる天眼多々良の打ち鍛えた、言わば神器なのである。


 それを元にし、同等の技術で再構成した大太刀は多々良の打った刀剣に同じ。

 それを奪われ、最早ただの鉄棒と成り下がってしまった刺股を見る牢太は小刻みに震えていた。


「オ、オオォ……!」


 赤い目を丸くして、刃がそっくりと無くなってしまった自慢の武器と、おそらくは無くなった刃の成れの果て、みづきが持つ大太刀とを見比べている。

 発する呻き声には複雑な感情が入り混じっていた。


 相対するシキの驚異の能力に驚愕し、敬服する主より賜った武器を奪われたことと、それを主と衆目に晒されたことへの屈辱。

 だから、牢太は嘆き、怒り狂った。


「か、返せっ……! ウオオオォォッ、返せぇぇーッ!!」


 手に残った元刺股の鉄の棍をぶんぶんと振り回し、口から泡を吹いて激怒しながらみづきに襲い掛かってきた。

 天高く振り上げた鉄の棍を力任せに振り下ろす。


「すぅぅぅ……!」


 対するみづきはゆったりした呼吸で息を吸い込んだ。

 牢太の剛撃に合わせて大太刀を斜めに構える。

 それは受け流しの型であった。


 ガツンと力任せにぶつかってきた鉄の棍の打ち下ろしは、大太刀に接触するや否や、刃を滑って力を反らされ地面に激突した。

 へそ下三寸したさんすん丹田たんでんに力を込め、発声の気合いと共に返す刃を一閃させる。


「──えいッ!」


 普通の人間なら考えられないほど身体を大きく回転させ、牢太の胴を大太刀の刃で斬り付けた。

 シキの力で振るう太刀筋には確かな鋭さが備わっている。


 しかし、手応えはまるでざらざらした鉄の表面を滑らせた感触であった。

 ザリリリッ、という鈍い音の後、みづきは距離を置いて牢太を振り仰いだ。


 馬頭鬼の彼は斬られたことなど意にも介さず、棍を打ち下ろした格好のままみづきを睨み付けていた。


「おのれぇっ! 多々良様より授かりし我が無双の武具を返さぬかぁ! こっ、このような恥辱、絶対に、絶対に許さぬぞぉっ!!」


 牢太は甲高い声でいななき、青筋を顔面に浮かび上がらせていきり立った。


 単純に武器のいいところを奪い、攻撃能力を低下させただけでなく、この大太刀の元となった刺股は牢太にとってとても大切な持ち物だったのだろう。


 それをむざむざ盗られてしまい、何か違うものに造り変えられた挙げ句、その武器で逆に斬られるような憂き目に遭うなどと。

 誇り高い戦士たる牢太の心中は、果たしていかほどのものだったろうか。


「だってさ、そっちと違って俺は武器を用意してくれなかったんだよ……。全部あの小っこい駄女神様が悪いんだ。初めから武器があったらこんなことせずに済んだのにさ……。俺たちシキは辛い立場だよな。生まれてくる先やご主人様を選べないんだからさ……。わかるだろ?」


 猛り狂う牢太に迫られ、みづきは恐れるよりやさぐれた感じで答える。

 ため息交じりに、目線で特別席で観覧中の日和を指し示した。


 ちゃんとした武器を主たる神に用意してもらっていて、その武器を重宝していた牢太を羨ましくも思い始めていた。


「おんのれぇ、日和様ぁ……! お恨み致しますぞぉっ! シキの不行き届きの責、どう償われるおつもりかぁっ!?」


 単純で素直な牢太は、日和の居る方向に怒りの形相を向けて大層息巻いていた。


 シキの性質はその主人たる神に依存しているとの認識は彼にとっても同じだ。

 だから、みづきの罪は日和の罪に同じなのである。


 今度こそ本当に自分に向けられた、牢太の激した感情に日和は飛び上がった。


「ひぃっ!? 多々良殿、やっぱりあのおっかないシキは私に恨みでもあるんじゃなかろうか……!? あんなにも怖い顔で睨みつけられては堪らぬのじゃ……」


 助けを求めて向き直った先の多々良は手を顎にやりつつ、神妙な表情をしてみづきを見つめていた。


 牢太の武器を奪い、我が物とした一連の権能の流れにも目を見張るものがあったが、多々良が気になっているのはそこではなかった。

 温厚で冷静な男神にしては珍しく、発覚した事実にひどく驚いていた。


「……やはり、間違いない」


 静かに強い口調で確信する。


 先ほどから再々と繰り返されている、みづきの不可思議な技の原動力について。

 それは、この神の世界に生きる者にとっては驚くべき事実であった。


「日和殿のシキは太極天の力を自在に引き出し、自らの力の源泉として使いこなしている。──これは、とんでもないことが起こっているね」


 みづきが地平の加護を使う度、太極山は鳴動し、太極天の象徴である社は輝きと共に無限の神通力を解放していた。

 そして、それに連動して、みづきの全身の光の回路が煌き、雷や炎、回復といった技能と行動を起こしている。


 その様子は、みづきの意思に太極天が応えているようにしか見えない。

 今日誕生したばかりの、何でもないシキに大地の大神が味方をしている。

 それは決してあり得なかった前代未聞の出来事であった。


 自らのシキながら、日和は多々良の言っていることが信じられない。

 混乱して愕然となり、思わず多々良に食ってかかる。


「そ、そんな馬鹿ななのじゃ……。太極天の力は我ら神々が天神回戦を通じ、万事の糧として争奪しておる尊きお力じゃ……。それを只のシキが自由にしておるなどとは畏れ多い……。決してあってはならんことじゃっ!」


「そのあってはならないことをしているのは、日和殿のシキだよ?」


「あ、そうじゃった……」


「ふふ、やれやれ」


 別に日和を責めている訳ではない。

 多々良は全てを受け容れ、腕組みをして唸っていた。


「太極天の恩寵を流用してはならない、なんて規則は無いからね。お力を扱うことを太極天自身がお許しになっておられるようだ。許されないことをしているなら、初めから力をお貸ししてはもらえないだろうからね。いやはや、大したものだよ、日和殿のシキは」


 感心半分、少しずるいと感じる気持ちが半分。

 多々良は素直にみづきと、それを創った日和に感服して薄く微笑んでいた。


「ふん」


 その向こう側で、同じ立場のシキの慈乃は露骨に不満そうな感情を瞑目した表情に浮かべていた。


 当初、すぐに勝負は決すると思っていたのに旗色がおかしくなってきた。

 みづきがシキの領分を超える大げさな能力を持っていて、それを多々良が憎からず思っている事実が慈乃にとって面白いはずがない。


「みづき……。おぬしは、いったい……?」


 日和はそうまで言われても、まだ信じられない気持ちでいっぱいだった。

 自分で生み出したシキだからみづきのことはわかるはずだ。

 なのに、わからない。


 正直言って大したシキを創った覚えなどない。

 適当な能力を与え、今回の試合の身代わりにすること以外は考えず生み出した。


 多々良陣営の強力なシキに抗える力量を備えている訳もなく、ましてや太極天の力を操る自在術を扱えるなどと夢にも思わない。


「す、すすっ……!」


 ただしかし、太極天の力を用いる禁忌(きんき)の異能も、他でもない自分のシキが使えるとなれば別の感情も湧き上がってくる。

 さっきとは一転、日和は湧き上がる歓喜の感情に心躍らせていた。


「凄いのじゃあー! みづきぃ、おぬしという奴はなんて凄いシキなのじゃあー! 流石は私のシキなのじゃあー! そのシキをつくった私も凄い神じゃー!」


 目をきらきらさせて立ち上がり、興奮した声でまくし立てた。


 どうやら日和は、みづきという凄いシキを生み出せてしまったことをとても運の良い、類い希なる僥倖ぎょうこうであると前向きに受け入れたようだ。

 何故そんなシキが誕生したのかなど、難しく考えるのはすぐにやめた様子だ。


「これならシキを身代わりにして、小狡こずるく天神回戦を生き長らえるなどけちなことを言わず、試合に勝って上へのし上がるのも夢では無いのじゃ! どうやら私にもようやく運が向いてきたようじゃわい! 苦し紛れにかました、いたちの最後っはさぞや濃密じゃったということじゃなっ!」


「例えに品が無いよ、日和殿……」


 当初あった恥と外聞はどこへやら。

 図らずも、大当たりのシキを生み出せたことに日和は大層上機嫌である。


 かんらかんらと小指だけを立てた手を口許にやって愉快そうに高笑う。

 その様子に、もう何度目かになるのかわからないため息を吐く多々良。


 但し、そんな日和の棚からぼたもちな目論見も、今回の試合に勝利するか、最低でもみづきが生き残らなければ実現しない。

 現に、地平の加護を駆使しても、みづきは未だに牢太に有効打を与えることはできていないのだから。


『過去の記憶との同期・現在の器へ記憶の反映中』


 頭への声の響きは、暴風の如き剣戟けんげきの最中でもお構いなしだ。

 半狂乱に襲い来る牢太の打撃をいなすのにみづきは必死であった。


「うるさいなっ! 集中してるんだッ! 頭ん中で喚くのはやめてくれッ!」


 時を選ばず無遠慮に案内を流す声に苛立った。

 文句を言っても、地平の加護の声はうんともすんとも言わない。


 しかして、シキの身体はみづきの昔の記憶によく応えてくれていた。

 剣術をたしなんでいた過去を思い出したみづきは、三倍以上は違う体格差の牢太の打撃を受けては流し、徐々に反撃を成功させている。


 力任せに攻めてくる剛撃の鬼を相手に隙を突き、小さな身体が振るうには少々大き過ぎる太刀の一撃を当てていく。


「硬ったいなぁ! どんなお肌してんだよッ!? 結構まともに斬られてるだろうがよッ! どんなお手入れをしたら、そんな素敵な身体になれるんだっての!」


 但し、吐き捨てるように叫ぶみづきの顔は渋い。

 地獄の鬼の表皮もドラゴンと同じく鋼鉄よりも硬いのか、鋭いはずの太刀筋がその身に通ることは決してなかった。


 雷の直撃や、鉄を溶かす炎にも耐えた牢太の驚異の防御力。

 何の変哲へんてつも無い鋭いだけの斬撃でどうにかなるはずもなく、このままではらちが明かない。


「よっと!」


 みづきは後ろに大きく跳び退り、牢太との距離を空けた。

 すぐさっきまで立っていたところを、一瞬遅れて鉄の棍が轟音を発して通り抜けていた。


 牢太は鼻息は荒いが息は全然あがっておらず、体力低下の様子を一切見せない。

 それどころか、武器を奪われた怒りでますますいきり立っている。


「地獄の鬼相手に盗みを働く罪人めぇ! 断じて許すまじぃっ! 嫌と言うほど打ち据えて、御免なさいと言わすまでひたすらに苛んでくれるわぁッ!」


 盗みなどの生前の罪で地獄に落ちた亡者を罰する鬼が、己の得物を盗まれてコケにされるなど面目も何もあったものではない。


「悪いね、俺も武器が欲しくてさ! 気の利く加護が俺の願いを叶えちゃったんだ、って言ってもわからんよな……!」


 憤怒の牢太だが、みづきはたじろがない。

 牢太の大事な武器を勝手に改造してしまったのを謝りつつ、さてどうしたものか、とみづきは思案顔。


──地平の加護の付与魔法で不利な効果を押し付けるにしても、あの強靱な肉体に何をどうすればいいんだ? そもそも、普通の生き物を相手にするみたいな常識は通用するのか……? 雷の直撃にも、鉄を溶かす炎にも耐える奴に効く攻撃なんてどうやって表現したらいいもんか。これは困ったぞ……。


 長期戦をして、熟考を続ければいずれかは何か閃くかもしれない。

 ただ、地平の加護の力にも未知の部分が多く、何が起こるかわからない以上、あまり時間は掛けたくはなかった。


 熱い戦いの反面、冷えた気持ちは忘れない。

 冷たい汗を一筋垂らし、唇を舌で濡らした。


「さぁて、どうしたもんかね……! 次はどうするつもりなんだ? 俺!」


 手詰まりな袋小路に関わらず、何故だか口許はつり上がり笑っている。

 不安な気持ちは少しも湧いてこない。

 内なる権能に漠然とした信頼を寄せ、自分に対して問い掛けた。


 もうはっきりと地平の加護の意思を感じる。

 過去の記憶を作為的に想起させ、みづきに事態の打開を推し進めている。

 望郷ぼうきょうの念から剣に触れていた頃をみづきに思い出させた。


 ただ、今はそれだけが救いであり、道標だ。

 この不可解な意思に従うことこそが運命を切り開ける鍵でもある。


 次に地平の加護がみづきに見せる過去の思い出。

 それがもたらす結果は、神々を相手取る天神回戦の初戦を勝利へと導く。


 明瞭に冴え渡る脳裏に、少女の声が鮮やかに甦り、響き渡った。

 それは遠い遠い、みづきの記憶である。


『あっ、ねぇ三月(みづき)、聞いて聞いて。とっておきの私の秘密、教えてあげるねっ』



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