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登場人物紹介とこれまでのあらすじ ~現実の世界~


佐倉さくら 三月みづき

 28歳、身長172センチ。どこにでもいる風な普通の男性。

 二重の異世界転移に巻き込まれ、意識だけが行ったり来たりしている。

 神巫女町大災害かみみこちょうだいさいがいで失った家族や恋人を取り戻すため、迷宮の異世界、神々の異世界を行き来して、過去を変える願いを叶えようと奔走ほんそうする。

 政治家の父と、剣士の祖父の影響を受け、権謀術数けんぼうじゅつすうに長けた一面を持ち、剣術にはそれなりの覚えがある。

 全てを無くした過去に向き合い、自分に課せられた使命を全うしようと誓う。


神水流かみづる 夕緋ゆうひ

 三月の幼馴染み。28歳、身長165センチ。黒髪ロングの清楚せいそな女性。

 三月のアパートに押しかけ女房気味に通い、食事等の世話を焼いてくれている。

 現在は婚約を交わした恋人同士の関係。

 幼少時から頭脳明晰ずのうめいせきで身体能力が高く、自他共に認める神童しんどうだった。

 霊感にも優れ、魔をはらう神通力を秘める、元神水流(かみづる)巫女みこである。

 その正体は、異世界のダークエルフと悪神を従える超常の存在。

 強大な黒龍を身に宿し、神にも等しい力を持っている。


神水流かみづる 朝陽あさひ

 三月のもう一人の幼馴染みで、夕緋の双子の姉。

 身長164センチ。黒髪ボブカットで朗らかな性格。

 享年きょうねん18歳。神巫女町大災害で噴石ふんせきの直撃を受け、命を落とした。

 夕緋と同じく、神水流の巫女であり、当時の三月とは恋人関係だった。

 才能は並以下で、非凡ひぼんの夕緋と比べられては惨めな思いをしていた。

 それもあり、世話好きの三月にいつもべったりで仲が良かった。


佐倉さくら 清楽せいらく

 三月の父親。天之市市議会議員を務め、若年ながら敏腕を振るっていた。

 享年47歳。神巫女町大災害で市庁舎ごと地盤沈下に飲まれ、行方不明のまま。

 7年間の失踪しっそう期間満了後、死亡が認定されている。

 由緒正しい剣術を継承しており、三月の剣の師匠でもある。

 佐倉の家の実子ではなく、祖父と愛人の間に生まれた非嫡出子ひちゃくしゅつし


佐倉さくら 祥子しょうこ

 三月の母親。専業主婦として佐倉の家を支えていた。

 巫女である朝陽と夕緋に、無礼な振る舞いをする息子にはらはらしていた。

 享年43歳。神巫女町大災害で、地震で倒壊した自宅に押し潰されて死亡。


佐倉さくら 剣藤けんどう

 三月の祖父。いわゆる地元の名士で、昔は街のまつりごとにも関わっていた。

 自宅に道場を構えるほど剣術に通じ、骨董こっとうの剣を集める愛好家。

 一人きりの孫の三月に剣を教え、剣についての知識を与えた。

 三月が子供の頃、病気で他界している。


神水流かみづる 宗佑そうすけ

 朝陽と夕緋の父親。女神社おみながみしゃ宮司ぐうじで、将来を期待されていた。

 婿養子むこようしで肩身の狭い思いをしていたが、清楽と意気投合して懇意こんいにしている。

 享年42歳。神巫女町大災害に遭い、火山性ガス中毒で命を落とした。


神水流かみづる れい

 朝陽と夕緋の母親。先代の神水流の巫女、正当後継者。

 自らも巫女としての務めを果たし、現任の朝陽と夕緋の育成に力を注いだ。

 享年38歳。神巫女町大災害に遭い、火山性ガス中毒で命を落とした。


鍔木つばき 宗司そうし

 三月の友人。小学校から高校までを一緒に過ごした、仲の良い同級生。

 三月のファンタジー好きの趣味は、宗司の影響によるところが大きい。

 神巫女町大災害後は、仮設住宅地にて生き残った祖父とともに暮らす。

 幼少時の三月が、大喧嘩をした原因をつくった張本人でもある。

 巫女派閥みこはばつは夕緋推しで、今でも夕緋と秘密裏に繋がっている。


鍔木つばき 恭蔵きょうぞう

 宗司の祖父。神巫女町大災害を孫の宗司と生き残った。

 痴呆が進んでおり、災害当時を思い出してはうなされる毎日を過ごしている。

 佐倉の家、特に剣藤とは付き合いがあったようだ。


■フィニス

 イシュタール王国の人間と、それに与する者を滅ぼそうするダークエルフの女。

 身長178センチ程度、銀色の長い髪で褐色肌。

 百年前に終わったはずの亜人戦争を、未だに一人で続けている修羅しゅら

 異世界の破壊神ヤヨイの力を借り、パンドラの地下迷宮を暴走させる腹づもり。

 夕緋と行動を共にしており、何かしらの協力関係にある様子。


八咫やた

 日和(ひより)夜宵(やよい)に仇なす、蜘蛛くも禍津日ノ神(まがつひのかみ)

 ひょろ長い長身は180センチ以上で、病的に肌が白い。

 ざんばら頭の髪型、蜘蛛の巣の柄の着物を着流している。

 神巫女町にまつられた太古の男神おがみで、今は誰からも忘れ去られている。

 夕緋に付きまとい、恋人関係の三月を殺したいほど疎ましく思っている。


雛月ひなつき

 地平の加護の疑似人格で、故人である神水流朝陽と同じ姿をしている。

 物語を正しく進めるため、ストーリーテラーの役目で三月を導こうとする。

 普段は三月の心の中だけに存在し、物質世界に現れることはない。

 三月の性格をもとにしている割には、突飛とっぴなことを言い出すトリックスター。

 化身体に選ばれた朝陽の情念に引っ張られ、三月のことが好きで仕方がない。

 加護として頼れる反面、過激なアプローチでいつも三月を困惑させている。



◇◆◇



■これまでのあらすじ ~現実の世界編 カミナギ~


 佐倉三月はある晩を境に、二重の異世界転移に巻き込まれた。


 一つは迷宮の異世界。

 パンドラの地下迷宮を踏破する使命を帯びる勇者として。


 一つは神々の異世界。

 天神回戦を勝ち上がり、力を失った女神を救うシキとして。


 二つの異世界を行き来し、やがて三月は自分の使命を理解していく。

 迷宮の異世界で得た地平の加護を駆使し、神々の異世界で天神回戦に勝利して、タイムリープの先に過去を変える願いを叶えること。


 神巫女町大災害かみみこちょうだいさいがいに見舞われた過去に向き合い、三月はすでに滅んだかつての故郷へと10年振りに里帰りを果たした。

 そこでアイアノアとエルトゥリンと再会し、二つの異世界の攻略法を授けられ、月の加護を手に入れるための鍵を受け取った。


 しかし、それを「敵」は黙って見ていてはくれなかった。

 突如として現れた黒龍が、アイアノアとエルトゥリンを消し去った。

 ファンタジー世界の魔物が大勢湧いて出て、逃げる三月を追い立てる。


 神巫女町から脱出する際、危機に瀕した三月のため、雛月は三月の脳に居場所を無理やりつくり、現実世界に知覚できるよう姿を現した。

 三月は雛月と協力して、追っ手の異界いかい神獣しんじゅうを退け、魔都と化した故郷から落ち延びることに成功する。


 三月は三巡目の異世界転移に臨むべく、再び故郷を後にした。

 自分を追い払った黒龍の正体が、まさか夕緋だとは露とも知らずに──。



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