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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

力と欲望と怒り

 力、欲望、怒りで誰かを傷つけることを恐れるあまり、その獣人は自殺した。


 獣人の親友であり理解者であった魔術師は悲しんだ。現実を受け入れられない魔術師は魔術を用いて、獣人が自殺しなかった場合の並行世界へ行くのだった。


 そこでは獣人は生きていたが、理性が効かず人を殺していた。遺族は獣人を激しく罵った。


「あの獣人は人を殺すことしかできない」


 残酷な出来事を目の当たりにした魔術師は「彼は死ぬしかなかった」と無理矢理自分を納得させ、元の世界へ戻ろうとした。


 そこへ突然、巨体の猛獣が魔術師に襲いかかった。魔術師は思わず、獣人の名を叫んだ。彼がすでに、人を殺した獣人ということもかまわずに。


 親友の必死の叫びを聞きつけ、獣人はその場へ急いで駆けつけた。大事な親友を傷つけられた怒りと、彼を守りたいという欲望をあらわにし、強烈な殴打で猛獣を追い払った。


 その後、無事に元の世界へ帰還した魔術師は、親友の自殺と罪の物語を後世へ語り継ぐと決意した。



おわり

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