俺さ、君の事が好きだったんだ！ 君は知ってた？
俺にはまだ忘れられない女性が居る！
彼女に俺は、【告白】もせずにこの恋は終わってしまうのかな？
なんかそういうのは嫌だよ。
せめて、俺の気持ちを彼女に伝えたい！
一言でいいんだ！ “好き”と彼女に伝えたい！
俺の精いっぱいの気持ちを彼女に知ってほしい。
知ってから、俺の事をほんの少しだけいいから考えてほしいんだ！
ひょっとしたら？ これがキッカケで“何かがはじまるかもしれない！”
そんな淡い考えが叶えばいいな。
俺は彼女に一度でいいから、会って俺の話を訊いてほしいと伝えた。
彼女は、物凄くビックリしていたけどね。
何年も会ってないし、連絡も取ってなかった男からいきなり話があると
言われて、相当動揺したはずだ！
それでも俺は君に俺の気持ちを知ってほしい。
この俺の想いを全部、、、。
『・・・急に連絡してきたからビックリした！』
『そうだね、ごめんね。』
『物凄く久しぶりだよね。』
『うん。』
『元気だった？』
『うん！ 君は、元気？』
『どうかな？ “最近、彼氏にフラれたばかりだから。”』
『えぇ！？ 話、訊こうか？』
『でも？ 私に話があったんじゃないの？』
『時間はまだまだあるんだし、ゆっくり俺の話はあとで聞いてくれれば
それでいいよ。』
『ありがとう。』
『うん。』
・・・正直、もっと緊張すると思っていた。
彼女を目の前にして、俺はガチガチに緊張して言葉も出てこなく
なるんだと思っていた。
でも？ 俺の横で彼女が話をしてるうちに、俺は穏やかに聞く事が
できていたと思う！
彼女も素直に、彼女をフッた元カレの話ができていたんじゃないかと思う。
『ごめんね、一方的に私の話ばかりしてたよね。』
『別に気にしなくていいよ。』
『なんかさ、東成クンって？ こんな感じの男の子だったんだね？』
『えぇ！？』
『あんまり学生の時は話さなかったからさ。』
『・・・あぁ、ううん。』
『今日はもう遅いから、次会った時は東成クンの話ね！』
『うん！』
『じゃあ、また連絡するね。』
『うん、僕からも連絡するよ。』
『うん。』
・・・少しだけだと思うけど？ 彼女との距離を縮める事ができた気がした。
でも？ 次彼女と会った時は、“どうしてもあの言葉を言わないと。”
【俺さ、君の事が好きだったんだ！ 君は知ってた？】
怖いけど？ ちゃんと彼女に俺の気持ちを伝えて彼女が俺の事をどう想って
いるのか知らないといけなんだ！
俺の事を彼女がどう想っているのか？
ちゃんと知りたいんだよ！
・・・数日後、俺はまた彼女と会う約束を取り付けた。
『久しぶりだねぇ～』
『うん。』
『何処行こうか？』
『近くにレトロな喫茶店があるからそこに行こう。』
『うん！』
俺はとうとう彼女にあの言葉を言う時が来た！
『俺さ、君の事が好きだったんだ！ 君は知ってた？』
『えぇ！？』
『ビックリするよね、そりゃそうだよな。』
『でも、嬉しい！』
『えぇ！？』
『“今すぐ、東成クンと付き合うのは無理だけど、ゆっくり時間をかけて
東成クンの事を知っていきたいな。”』
『本当に！？』
『うん！』
『ありがとう。』
『じゃあー何食べる？』
『メニューこれだよ。』
『うんうん。』
彼女は俺の気持ちに寄り添ってくれた。
まだ彼女は、“失恋したばかりだし彼氏とかまだ考えられないのだろう。”
それでも、“俺が彼女の彼氏になれる可能性があるならいくらでも待ちたい”
と想っているんだ。
勇気を出して、彼女に俺の気持ちを伝えて良かった。
“０が１になる事もあるんだな”と俺は気づけたからさ！
最後までお読みいただきありがとうございます。
