冒険者達よ団結せよ
革命を実行する時が来た。
冒険者がその日のクエストを終えた頃合いにカリストが演説を始める。
「冒険者達よ、団結して革命を起こすのだ!
下級冒険者が使い捨てにされる社会を壊し、生活の保障がされる理想の社会を創り上げよう」
カリストが革命を呼びかけるが、直ぐにはうけ入れられなかった。
「俺たちは自分の意思で冒険者業をやっている。
依頼を達成出来なかったら報酬を貰えなくて、治療費を払えず死ぬのも覚悟している。
それに俺たちは政治は分からない」
だかカリストは演説を続ける。
「それは本当に自分の意思でえらんだのか。状況から仕方なく選んだのではないか。
家業が無い平民は他に生きる道はあったか考えてみよう」
この町では高収入で安全な仕事は金持ち一族による世襲で独占されている。
平民は生きていくには冒険者になるしかなかった。
カリストの言葉で冒険者達がこの町の仕組みに気付いた。
さらにカリストが続ける。
「下級冒険者が政治が分からないのは、分からなくさせられているからだ。
下級冒険者はいつ死ぬか分からないギリギリの生活であり、それでは政治を学ぶ時間がない。そういうふうに仕組まれている」
冒険者達の目から鱗が落ちた。自分達の状況は全て支配者に都合がいいように作られていることに気付いた。
そして、革命に賛同した。