1.
ん?私、断頭台にたっていて、、、、
ここは??
目を開けると、小さな手が見える。ん?
私の手、小さい。
天井はとても高く、まわりにある装飾品は、とても豪華だ。
「奥様!お嬢様が目を覚まされましたわ!」
近くを見ると、可愛らしい小動物のような侍女がいる。
頭がついていけない。
ドアを勢いよく開ける音が部屋に響く。
金髪で、赤い瞳をした絶世の美女が優しく微笑みながら近づいてくる。後ろにはまた、黒髪で、翡翠の目をした天使のような少年もいる。
「目が覚めたのね。私の可愛い可愛いマリー。
一週間も眠り続けたんだから、体調は、大丈夫?もう熱はない?」
と優しい声で、私の額に手をおく。
「熱はもうないわね。よかったわ。お医者様には、熱が下がらなければ危ないと言われていたから。ほっとしたわ。」
「母様、マリー、もう大丈夫?」
と心配そうにする天使さながらの少年に。
ん??
わたし?死んだはずじゃ。
マリー?わたしのことかしら?
「ここはどこ?鏡を見せて。」
目の前には、従者らしき姿に身を包んでいる金の瞳にダークブラウンの髪をなびかせる顔立ちの整った美少年がたっている。
「お嬢様!記憶が曖昧なのですね?わたしはお嬢様付きの従者ロバートでございます。鏡ですか?では、こちらをどうぞお使い下さいませ。」
鏡を見ると、
目の前の絶世の美女によく似た顔が映る。
艶のある金髪に、赤い瞳、ふっくらとした桜色の唇、将来は美女間違いなしの幼女の姿が写っていた。
驚きのあまりくちがあいていたようで、
侍女が、
「お嬢様は、奥様にとても似てらっしゃるので、そんなに鏡を見なくても、とてもとても愛らしいですわ。」
どうやら私は生まれ変わったようね。