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エピローグで何が悪い
貨幣価値とか文化とかが面倒臭いので現代で異能バトルさせようと思いました。更新空くかもですが空中分解する時は死にますと言うので暖かく見守って下さい!
「今月はこれでどうでしょうか?」
スーツを着た太り気味の男が赤と黒のコントラストが目を引く豪華なドレスを着た麗しい女に紙袋を渡す。
その女は無言で中身を確認する。全て現金だ。額にしておよそ400万円。
「まっ、お前と私の間柄だ。これで引くとしよう。」
「あ、ありがとうございます!。」
男は少し薄くなり始めた頭頂部を女へ向ける様に腰を折り曲げ、見事なお辞儀をする。
女はその姿を鼻で笑ったあと、くるっと後ろへ向き直りそのまま部屋を出る。
1人部屋に残された男が呟く。
「クソッタレ。あんなアバズレが『異能管理課の勇者』かよっ!あー、本当に最悪だ!!」
そう、彼女は現代の勇者。『異形』が蔓延る現代の救世主なのだ。