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よろしく?
レイモンドは目を開いた。
そこは、先程いた大部屋であった。
「レイモンド君、大丈夫かい!?」
クルーパーが心配そうな声色でレイモンドに声を掛けた。
「大丈夫です、クルーパーさん。スライムも何ともないようですから」
それを聞いたクルーパーは、少し目を開いたつつ、頷いた。
「成功だ。おめでとう、レイモンド君。今から君は魔物使いだ」
レイモンドはその言葉に、笑みを浮かべた。
スライムは彼の腕の中でふよふよしていた。
そこに、やわらかな表情でフリダンカが近付いていく。
「レイモンド、おめでとう。これから魔物使いとして、あなたがどのような事をしていくか、楽しみにしていますよ」
「ありがとうございます、母上」
レイモンドは嬉しさで飛び跳ねそうになりながらも、フリダンカに言葉を返した。
レイモンドはクルーパーに礼を言って、フリダンカと共に自宅へと帰った。