あらすじ
あらすじ(800字程度)
1999年、オーストラリア近海に異世界と繋がる〝穴〟が出現した。
それから50年後の2049年、人類初の異世界都市〝海上都市アトランティス〟が竣工。時を同じくして9月――異世界との文化交流・異世界で発見された新技術〝晶術〟の伝授を目的として、アトラス・ドージェ異世界学校が開校。異世界人と併せて400人を数える子ども達が入学。その入学式には、朝日向朝月の姿も見られた。
父親の仕事の都合で世界中を転々としていた朝月にとって、初めての学校。そして、初めての同級生。異世界人生徒のヒュペアノス=ヘリオンとの対立を見せながらも、楽しい学校生活を送っていた。
異世界との国交が正式に開通してから新たな年が明け、アトランティス・カーニバルを終えた3月下旬――アトラス・ドージェ異世界学校は、反地球主義思想の異世界人で構成されたテロリストの襲撃を受けて占拠されてしまう。
学校を守るため、朝月は友達と共に〝晶術〟という武器を手に立ち上がる。
朝月は圧倒的な〝晶術〟の才能でテロリスト達を撃退し、事件の首謀者であるヘリオンと対峙する。
学び舎を共にした級友とも呼べる存在の登場に、朝月は驚きつつも臆することなく立ち向かったが――異世界に貴族として君臨するヘリオンの力を前に敗北を喫する。朝月達の起こした混乱に乗じて突入した警備隊を以てしても捕らえることは叶わず、末端の構成員を残して幹部と思われるテロリスト達は逃走。ヘリオン以下数名の異世界人生徒は、学校の名簿から除名された。
再び平穏を取り戻した〝アトランティス〟だったが、テロリスト襲撃による被害復旧のために学校は一時休校。地球の親元へ帰る途中、朝月は身を隠したはずのヘリオンと再会する。
「この世界を守るために戦う」と言い残して去る背中に、朝月は「お前が諦めた世界の全てを守ってやる」と宣戦布告。
そして――一月の突貫工事を終えて、6月には朝月達の一年生最後の授業が始まった。
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