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ボクのそら

作者: 氷癒 霽


あの日見ていたのは…


真っ青に染まった冬の空だった…



T「風…冷たいね…」


H「うん…でも、きれいだよ。」



僕はひとりで悩んでいた。


いま空をみてなにを思う?


広く感じるか星が綺麗だと感じるか。

思うのはいろいろだ…きっと



H「もう行っちゃうの?……」


T「ああ…でも、まだそばにいるさ…大丈夫。」


H「うん…」



いつもそうだったよね…


君はいっつも僕に寂しい思いをさせる


―少し冷たい風が吹いてきた。



H「寒い…」


君は僕の手を握って、そっと君のジャンパーのポケットにいれてくれた。


T「少しはあったまるお思って…」


H「ありがと…」



でも君は冷たかったね…


それでもなにか温もりを感じさせてくれた君の手が


すごく大きなものに見えたんだ…



H「あっ、オリオン座だ!」


T「本当だ…いつまでも形変わらないといいね」


H「きっと大丈夫だよ…」



全然大丈夫じゃなかった…苦しかった…


それでも君は変わらない、もうこれからも変わらない



わかってるけれど、つらかった。


T「そろそろ、いかなきゃ…」


H「待って!あと少し後一分でいい」


(ぎゅっ!)



君は僕をそっと抱きしめてくれた…


僕はそっと目を閉じた。


その時間が一瞬止まったように風も止まった…



目を開けたときにはもう、君はいなかった。


僕の目には涙がにじみ、こぼれ落ちた…




ありがとう




そして、さようなら




朝日ととともに僕のからだは


その光のなかに消えていった…

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