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転生しました。  作者: ひろ
改稿前
11/22

穏やかな一日でした。

 今回かなり短いですが、一応これで一区切りです。

 プロット無しで思いつくまま書き綴るという現状ではそろそろ無理が生じているため一旦投稿を休止し、一章分ほど書き溜めてから投稿という形にさせていただこうと思います。

 拙い作品ではありましたが、今までよんでいただきありがとうございました。

 具体的な投稿再開日を提示することはできませんので、もしこれからも読んでいただけるのであればお気に入り等の登録をお願いいたします。

 転生して一月が過ぎ、麗らかな陽気に包まれた穏やかなある日。

 そんな日に俺がいったいなにをしてるかといえば、特に何もしていない。

 まあ正確に言えば何もしていないのではなく、ギルドの依頼をしている振りをしているというのが正解だろう。


 ここハジマリの街が街付きの冒険者を必要とするほどギルド的に過疎な状態に陥ってるのは、この近辺が比較的平和だからとは前にも説明したと思う。

 周囲に生息している魔物は総じて危険度が低く、ギルドにあるクエストといえば薬の材料として、もしくは食料としての採取や納品クエストがほとんどであり、端的にいえば全て報酬が低い。

 だからこそ俺のような新米冒険者でも町付きになることを求められる訳だ。

 ただ、ここで思い出して欲しい。

 俺が貰った転生特典である犬は、こういった採取、納品クエストには果てしなく向いている。

 なぜならアイテムを増やすことなど朝飯前であり、アイテムボックス内は時間の経過に影響されないので、一度クエスト目的の品物を入手してしまえばその後は増やしてクエストを完了させてしまえばよいからだ。

 例えば今日受けているのは牛型の魔物の肉を10kg納品するというクエストなのだが、一度受注したことがあるクエストなので受注する前から納品分はアイテムボックスに入っているということになる。

 今後俺がこういった方法でクエストを遂行していることで、魔物の数が増えたりしてしまうかもしれないのだが、まあその時はその時だろう。

 過疎地域だったことも考えれば、そういったことにはならないのではないかと俺は楽観視している。

 そんな訳で、不自然にならない程度に時間を潰すというのが俺の仕事となるわけだ。

 ダメ人間まっしぐらなきもしないでもないが、英雄になりたい訳でも、勇者と呼ばれたい訳でもない俺には十分身の丈にあった生活だと思う。

 本来であれば、こんな生活を与えてくれた神に感謝するべきところなのだろうが、あいつにはリーナとの同棲を半ば強要したという前科がある。

 また会う機会があれば、とりあえず殴ってやろうと心に決めている。


 さて、そろそろいい時間であろうしギルドに向かうとしますか。


 同棲という問題はあるものの概ね平穏な日々。

 このままずっとこんな穏やかな日常が続けばいいなと願いつつも、今後も神の暇つぶしという罠が待ち受けているのだろうなという半ば確信ともいえる諦めにも似た感情を胸に帰途につくのであった。

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