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【抜き打ち】ホーム画面調査ーside千歳

これは全年齢向け総受け系BLもどきです。

でも甘いイチャイチャはしません。


通称いわおに『いわゆる普通のお兄さん』とは……ラトラ、めぎ、千歳、カンナによる4人組の動画投稿グループ。メンバー全員が兄であることから、その名前がつけられた。

中学時代の友人関係で結成された。元々ソロ配信者であったラトラが3人に声をかけたのがきっかけ。高校生や若い世代からの支持を集める話題の配信者グループ。


ラトラ いわおにのリーダー。千歳とカンナとは幼馴染。ファン第一主義者で、自分への愛に鈍感なところがある。ソロ配信時代はツンデレキャラだったはずだが。グループ内で個人ファンが少ないのがコンプレックス。一人称は「僕」


カンナ いわおにの男前枠。ラトラが好きでわかりやすく貢いでいるが、本人には気づかれてない。器用な為、努力すれば大体のことはこなせる。一人称は「俺」。


千歳 いわおにのちょっぴりSな王子様枠。ラトラは親友で彼のことをらーくんと呼ぶ。ずっと片思いを続けている。

王子様にこだわるのには理由があるとか。

一人称は「ボク」


めぎ いわおにの盛り上げ役。千歳とカンナとは違い、ラトラのことを友達として好き。よくソロ配信で自分のファンと漫才を始める。

面倒見がいい。

一人称は「オレ」

「ってことで今日は抜き打ちでホーム画面調査しまぁーす!」

配信部屋に入ると、中央でめぎくんがカメラを回していた。

「早速1人目がやって来ました!千歳〜!」

「なんですかもう撮ってるんですか?嫌な予感しかしないんですけど。」

「まぁまぁそう言うなって!じゃん!」

思わず溜息がでた。

【ホーム画面見せて♡】と書かれたホワイトボード。拒否権すらないみたいだ。

「はぁ、別に普通のホーム画面ですよ?ほら。」

ロック画面は見せないように、パスワードを開いて渡した。

「うわぁー千歳っぽい!」

他人から見たらただの星空の写真だ。

だから見せても恥ずかしくない。

ボクにとってはらーくんと歩いた時の思い出だけど。

「めぎくんは見せたんですか?めぎくんも見せてくれないと不公平でしょう??」

「あっオレ忘れてたわ。オレのは昔ハマってたゲームのイラスト。もうサ終してんだけど。」

めぎくんはカメラにスマホを近づけて語り始めてしまった。

その距離だと反射して見えないんじゃ?

後でワイプで映せばいいか。

めぎくんの推しはゆるふわロリ系金髪美少女!って酔ったカンナが叫んでたっけ。

「そういえばそうでしたね。この頃のめぎくんずっと課金してたイメージしかないです。」

「悲しいよな……あんだけつぎ込んだのにオレは無力だ……。」

「おはよ〜何の話してるの?」

「切ない……あ、らーくん今携帯借りていいですか?」

「えっ?あーなるほど、撮影中?別にいいけど何もないよ??ネコちゃんね。」

らーくんに渡されたスマホ。パスワードはたしか猫ちゃん。開いた。

めぎくんが何か言いたげな顔をしているけど、無視した。

ボクとめぎくんでらーくんのスマホを囲む。

「……どれどれ?あ、ネコチャン。」

「ネコチャンですね。実家のべるくんでしたっけ?」

らーくんのホーム画面では白と小麦のような金茶色の猫がくつろいでいる。

昔、遊び行った時に撫でさせて貰ったが、ふわふわの長毛種で人見知りせず人の上に乗ってくるようないい子だった。

うん、らーくんはネコだ。

「うん、そう!妹が飼ってる猫。可愛いでしょ?」

「「可愛い」」

ここスクショタイムすぎる……。後で編集頑張ろ。

「何やってんだ?こんなとこで」

3人で入口にたむろっていると、次はカンナくんが入ってきた。

「ホーム画面調査やってるらしいよ。カンナも携帯見して。」

ボクとめぎくんが猫の写真を見せてもらっている間に、カンナくんはジーンズのポケットからスマホを取り出し、らーくんに渡していた。

「ほい。」

「ありが……待ってなんで僕なの?!」

受け取ったらーくんが叫んだ。今、聞いてはいけない言葉が聞こえたような。

それはいけない。らーくんにスマホを返し、代わりにカンナくんのスマホを受けとった。

ロック画面はらーくんのソロ写真。

カフェのよな場所で、スイーツを前に目を輝かせてる。

カンナくんにロックを開けてもらうと、中身も予想通りだった。

「ホーム画面もらーくんじゃないですか……」

ホワイトタイガーを前に控えめに猛獣ポーズを決めてるらーくん。

「あの時の冗談じゃなかったの?!」

「えっだってこれよく撮れてるし、ラトラ許可くれたし。」

「アッハッハッ、ほんっとおもしれぇ〜!」

めぎくんは手を叩いて笑っている。どうやらツボに入ったらしい。

流石カンナくん。ボクがやれないことを平然とやるところに一種の尊敬を覚える。

「いや許可あげたの別のだよね?!これこの前遊んだ時のじゃん!?」

「ダメだったか?」

策士なカンナくんがしゅんとする。

らーくん人のそういう顔に滅法弱いから……。

「だ、……ダメじゃないけどっ……!」

「許可出してる……ひぃ、マジで面白ぇ……」

めぎくん声出なくなってる。

良い奴だった、もう放っておいていいかも。

「じゃあ僕はカンナの写真ホーム画面にするからね?!ほら、ハズイでしょ?!」

いやいやなんで?!らーくんそれ墓穴自分で掘ってるけど?!

「rateraが俺の写真を……っ?!」

「カヒュ……っそ、そう来るのは予想外じゃん!」

「えっ?めぎくん大丈夫死にかけてない??」

「お前のせいでなっ!?」

不味い。これは明らかに出遅れてしまった。もうツッコミどころしかないし。

スマホを見ながら脳を働かせた。

現代における一般的な連絡手段、トークアプリの『sauto』が目に付いた。

ああこの手があったか。

「じゃあボク『sauto』の背景らーくんにしたいからツーショ撮ってもいいですか?はいピース」

「えっうん。……あっ可愛い」

無理やりカメラを向けると、らーくんがカメラ目線でピースをした。

「んーもうちょっと近づいてもいいですか?」

「こんな感じ??」

「いい感じです。撮りますね」

らーくんからバニラのような甘い落ち着く匂いがする。

「ちーくんちょっと連写しすぎじゃない??」

「撮影会始まったって!ちょっと今日そういう企画じゃねーんだけど?!」

ブレためぎくんが映り込んでしまったので撮影会は終わりだ。

「えーそういう企画の方が楽しいですって。スクショタイム入れましょう。」

「千歳のは私利私欲にまみれてんの!」

とりあえず今回の写真はちゃんとバックアップとっておこう。

許されたカンナくんとボクは表情筋が緩みまくっていて、今回の被害者であるめぎくんとらーくんはげっそりしていた。

「これでホーム画面ラトラ化企画は順調だな!」

「ですね。ファンサービスも完璧です」

「いやいやオレの企画乗っ取られたんだが?!」

「僕知らないんだけどその企画?!」

カンナくんに頷くと、2人に突っ込まれた。

「めぎくんはいいんですか?」

「流石にめぎくんはやめてね?!」

らーくんの顔が赤い。ふふっこれが幼馴染特権です。

「いやラトラが美少女ならともかく、開く度ラトラは流石に笑う。」

「美少女だったら誰でもいいの?!」

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