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桜冷え

暁の家の家庭の事情

暁「ただいまー母さん。どうしたの?電気もつけないで」

暗い室内の中、暗い顔でソファーに座ってる暁の母。

母親「あんたの私立の学費が払えそうにないの。東雲の給食費も滞納してる」

暁「え…」 暁「俺のバイト代でなんとかならないの?」

母親「それでもちょっと足りなくて」

暁の母親「そうだ、この間泊まりに来た…千春君!!あの子の家って有名な製薬会社でお金持ちなんでしょ? 持ってきたお菓子も高級なものだったし。…あの子に手伝ってもらえない?」

暁「何言ってるんだよ、母さん。そんなことできるわけないだろ!!千春を利用しないで!!」

暁の母「利用だなんて人聞きの悪いこと言わないで。 あんた東雲がかわいそうじゃないの?」

暁はうなだれた。



暁に放課後の教室で家の事情を聴く千春。

千春「そういうことなら…父に頼まなくてもそれくらいの金は持ってる」

暁の顔が明るくなった。そしてまた暗くなった。喜んだ自分を恥じたらしい。

暁「いいよ、千春。俺がなんとかする」

千春「どうするんだよ。なんとかできないだろ。俺、金出すから…」

暁「いいって!!」

声を荒げる暁に千春は一瞬身構えた。

暁「ごめん、千春」

暁は千春を抱きしめる。

暁「誰もいないところに千春と二人で逃げたい」

泣いていた。

千春「そんなこと…出来ないよ」

千春も暁を抱きしめた。


第9話、よろしくおねがいします。

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