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あの夏あの坂
A
思い出の中の切なさはどこか甘く香り来る
譜面をなぞる君の指先 線はひどくぼやける
B
きれいごとを茶化してみても
少し震えてた
S
変わり始めた空の色にひどく焦り駆け出した
あの時ならばたどり着けた
ここからでは届かない
A2
季節の変わり目の空の色 ただきれいだという君に
近づくことをどこか恥じては無感動を気取ってた
B2
あの坂道急いで下る
一人きりでさえ
S2
吹きつけている夏の風に秋の色はまだ見えず
あの時ならば歌にできた
ここからでは意味がない
向かい風と登り坂なら
少し慣れている
変わり始めた空の色にひどく焦り駆け出した
あの時ならばたどり着けた
ただ汗で目を瞑った
思い出の中の切なさはどこか甘く香り来る
譜面を刻む僕の指先 線はひどくぼやける