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アウターステラー
A
街灯にかすむ夜空見上げて
白い息吐いて星に重ねた
どこからも同じ月が見えるなんて
飛躍した強がりもまあ駄目だ
B
ギリギリの踏ん張りを支えてるのは
君がくれた最初の炎だ
何度でも踏み込んで
千と七百の加速度で
S
アンドロメダのもやに消える
今はないヒカリ求めて
ひた走る私の粗い熱が
君の感情に届いてほしいんだ
地平線の先にいなくたって構わない
重力さえ狂わせるしがらみを
吹き飛ばすくらいの声で叫ぶよ
A2
限界に日和るたびに漏らした
細い息曇る窓に水滴
月までも届く情熱があるって
無理のある見立てだ今は到底
B2
散り散りの星屑に励まされるのは
君と知った物語があるから
何度でも刻み込む
果てなんか無いストライド
S2
オリオン座の線をつなぐ
大げさな指の動きで
強がった私の粗い熱が
君の道行き照らして欲しいんだ
地平線が少し歪つだって構わない
年月すら貫ける衝撃を
生み出せるくらいの声で叫ぶよ
(C
やりきれなかったいくつもの想い
今もスピンしてる摩擦を力に
足掻きを味方に
)