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ダンジョンと魔物

 "ダンジョン"は元々は地下迷宮を指す言葉だった。

 昔の魔物は古くなった遺跡や洞窟などに出現することが多かったために、魔物の出現する場所はダンジョンと呼ばれるようになった。

 しかし最近は森や岩山、廃墟などにも出現するようになった。

 どうやらある程度の広さで人目がつかないところに魔物が出現するようになるらしい。

 そしてそれも総じて"ダンジョン"と呼ばれるようになった。


 さて、僕はとりあえずスタート村に隣接するダンジョンに向かった。洞窟型だ。

 初めてのダンジョン、入ってみよう。


 中は光源がないはずなのにちゃんと見える。

 奥の方は見えないが動くと見える範囲が変わる。

 真っ暗でランプがいる場合もあるらしいがこれはダンジョン特有の現象だ。

 しばらく歩いているとあちこちで他の冒険者たちが魔物と戦っている。

 僕もそろそろ戦ってみたい、と思っていたら魔物と遭遇した。

 水色で足首ぐらいまでの大きさでぶよぶよしている魔物。スライムだ。


 ーーーーーーーーーーーー

 スライム:ランクF

 残り時間:6日

 体のほとんどが一つの物質で構成されている。

 攻撃力、耐久力、速さなどにいて大したことない最弱の魔物。

 ただしときどき仲間を呼ぶので油断は禁物。

 ーーーーーーーーーーーー


 この世界では魔物を直接見るだけでその魔物の情報が頭に流れ込んでくる。便利なシステムだ。

 物理の法則が違うというのはこういうことを言うのかもしれない。


 まあそうは言っても、僕は生まれた村の図書館で幼い頃に魔物について調べ尽くしたので、大半の魔物の情報は知っている。

 でも実際に見るのは初めてなので、頭に流れ込んでくる感覚を知ることができた。こんな感じなんだな。


 おっと、スライムが襲いかかってきた。

 僕は剣でスライムを突き刺す。スライムは光の粒子になって消える。倒したのだ。本当に弱いんだな。


 魔物にはランクがついている。F~A、S、SS、SSS、EX、そして特例でDXだ。戦う目安のレベルはソロで挑むなら、Fはレベル1~7、Eは8~15、Dは16~24、Cは25~40、Bは41~60、Aは61~90、Sは100以上といった感じ、そしてSSが100以上が複数、SSSは100以上が大勢いてやっと勝てるぐらい。EXは未知数で討伐の事例がない。DXについては、既存の魔物の突然変異で強くなった魔物を指すものであり、強いとは限らず、逆にS以上の場合もある。そしてランクが低いほど出現率が高く、高いほど出現率が低い。


 さて、僕はスライムを倒した。倒した場所にお金と魔石が落ちている。魔物を倒すとたまにアイテムをドロップするが、お金と魔石は必ずドロップする。お金は5ゴルほどだ。お金は少しでもあった方がいいよね。 魔石はスライムのなのでお米一粒ほどの大きさだが、集めると燃料になったりする。そして魔石は魔物と同じように、見るだけで何の魔石かがわかるのでランクの高いものだと討伐の証拠になるのだ。


「そうだ、自動回収モード」


 忘れていたが自動回収モードにしておこう。

 ドロップしたものが倒した人の魔法袋に直接送られるようになる。

 これで拾う必要もないし、横取りの心配もなくなる。


 と、いつの間にかスライムに囲まれた。全部で10体ほど。

 魔物は基本、人間を感知すると襲いかかる。魔物がその人間よりかなり格下だと襲ってこないが、今の僕は襲いかかる対象となる。


 剣で次々とスライムを倒す。僕は【剣術上達】を持っていないが戦える。実は前世でも剣道をやっていた時期があった。

 懐かしい、始めて三日目で先生を越えたときはみんな呆気にとられた顔をしてたな。


 今世の幼少期での稽古でも、記憶はなくとも魂が覚えてたのか、それとも才能なのかすぐに身に付いた。

 そういえば今の家族から避けられるようになったのも、剣を持ち始めたあたりだった気がする。何かまずかったのかな?


 *


 ーーーーーーーーーーーー

 名前:ソラ=アレクサンドラ

 レベル:1/100


 *


 スキルポイント:233

 スキル:【切断】【ガード】

 連絡先:ハナコ

 ーーーーーーーーーーーー


 スキルポイントが若干上がったかな。レベルは上がってない。

 まあまだここは入り口でしかない。ダンジョンは奥へ行くほど、同じ種族でも魔物は強くなり、経験値も多くなる。

 言わばこの辺にいるのはスライムのレベル1ぐらいでしかない。

 もう少し奥へ行くとするか。

そろそろタイトルを回収します。

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