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転生完了

 朝、ベッドから起き上がる。

 思い出した。僕は転生したんだった。


 僕の今世の名前はソラ=アレクサンドラ。アレクサンドラ家の5人家族の次男、末っ子。普通の村に住むごく一般的な平民だ。

 容姿はちょっと童顔っぽい感じ、思い出してみればどことなく前世ににてるな。


 明日は15歳の誕生日。ちゃんと手前に思い出せてよかった。

 この世界では15歳で成人である。これは転生してから学んだことだ。まあ15歳からステータスを使えるとハナコさんから説明を聞いたあたりから予想はしていたがな。


「ソラ、おはよう。朝ごはんできてるぞ」

「あ、お姉ちゃんおはよう」


 お姉ちゃんの名前はミルク。僕より1歳上。僕はなぜか他の家族から少し避けられているが、お姉ちゃんは普通に接する。

 お姉ちゃんは冒険者として旅をしているが、僕の成人が近いと言うわけで今は帰省している。


 *


 さて、しばらくして、


「ついに明日成人するんだな。ソラは冒険者になるのか?」

「うん。そのつもりだよ」


 この世界にもいろんな職業があり、冒険者はその中の一つである。

 冒険しながらクエストをこなしたり、魔物を倒して生計を立てる。

 冒険者になるというのはなんとなくで決めていたことだが、今はせっかく得た()()()()()を活用してみたいという気持ちもある。


「そうか、楽しみだな」

「うん」


「そう言えばお姉ちゃんは今レベルどのくらい?」

「ああ、ソラには言ってなかったな。せっかくだからステータスを見るか?」

「じゃあ、見る」


 ーーーーーーーーーーーー

 名前:ミルク=アレクサンドラ

 レベル:15/100

 称号:ノーマル冒険者

 体力:125/125

 魔力:50/50

 力:75

 守備:50

 速さ:75

 状態:通常

 習得魔法:【身体強化:レベル2】

 スキル枠:2

 スキルポイント:66

 スキル:【剣術上達】【馬鹿力】


 ーーーーーーーーーーーー


「へぇー、もうレベルを15まで上げたんだね」

「帰ってくる前にもうちょっと上げるつもりだったんだけどね」


 レベルは駆け出しで1~5、そこそこで10~20、結構すごい人で40~60、ベテランの領域で80~90だ。最短記録は駆け出しで30もレベルを上げたという。

 ちなみにレベル最高記録は限界を越えて1071、その次が246と言われている。

 1071はもはや人間をやめてるよね。


 ステータスの伸び方は<上がったレベル×初期ステータス÷11>といった感じ。初期ステータスは普通皆同じなので、レベルや個人のベースで強さが決まる。


 そう言えば普通の初期スキルポイントは100。僕は250ほどあったけど、これは転生者特典かな?


「でもソラならすぐに私を越えられると思うよ」

「まあ、がんばってみるよ」


 期待とは応えるものだ。僕はそう思っている。


 *


 次の日。


「ステータス、確認してみるか」


 ステータスを開く。

 ーーーーーーーーーーーー

 名前:ソラ=アレクサンドラ

 レベル:1/100

 称号:

 体力:55/55

 魔力:22/22

 力:33

 守備:22

 速さ:33

 状態:通常

 習得魔法:

 スキル枠:2

 スキルポイント:230

 スキル:【切断】【ガード】

 連絡先:ハナコ

 ーーーーーーーーーーーー


 よし、これで成人の仲間入りだ。

 連絡先という項目がついている。試してみようか。


 いや、用もないのに連絡するのは迷惑だろう。やめておこう。


 支度を済ませ、家族に挨拶をして家を出る。

 お姉ちゃんは外で出迎えてくれた。


「もう行くのかい?ちゃんと魔法袋は持った?」

「持ったよ」


 魔法袋は成人した人に配られる、いくらでも物を収納できる袋だ。

 収納したものは手をいれるだけで把握できるし、取り出したい物を思っただけで取り出せるから便利。ただし魂が宿った物は収納できない。

 魔法袋の中身は使う人で変わるので、奪われる心配もない。


「お金は持ったか」

「10万ゴルほど」


 通貨はゴル、1ゴルの価値はほぼ日本円と同じ。


「大丈夫そうだね、気をつけるんだよ」

「わかってる。お姉ちゃんは?」

「あと二日ほど休んだらまた行くよ」

「わかった。じゃあ行ってきます」


 こうして、僕は冒険者を始めた。

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