僕の生き様
キキーーーーーズドン!
『おい!大丈夫か?!だれか救急車を!』
『まずい!出血量が多過ぎる!もうどうにもならない!』
僕はいま、トラックにはねられた。どうやら助からないらしい。
まあ、まだ20代ではあるが、人間はいつ死んでもおかしくないと思っている。
義務教育をなんとなく終え、成長しそうな会社を見つけて投資をしたら大成功して、財産はもうとっくに一般人の生涯年収とは比にならないほどある。親孝行したり、ボランティア活動したり、他の成長しそうな会社を見つけて救ったりと、そういったものに時間を使って過ごしていた。
僕はこれからも社会を回らせる人生を送ると思っていたが、こんなところで死ぬとは、何かやり残したことはなかったかな?あったような気がするが、昔すぎて思い出せない。
そんなことを考えているとだんだんと意識が薄れてきた。
*
「あれ?ここはどこだ?」
「私さっきまで病院にいたのに」
「たしか俺は強盗に刺されて、どうなってるんだ?」
気がつくと数十人ぐらいの人混みの中にいた。地面はまるで雲の上のようだ
『えー、皆様、落ち着いてきいてください。ここは死んだ方々がこられる「天界」です』
皆が一斉に演壇の方を見た。そこには神々しい女性が立っていた。
『私はとある世界を管理する女神です。残念ですがあなた方は死にました』
どうやら女神らしい。そして死んだらしい。
しばらくざわついたあと、
『皆様、落ち着きましたか?次に、皆様は異世界転生者に選ばれました』
「え!異世界転生?よっしゃ!」
「私憧れてたんだよね~」
「まさかこんな日が来るとは…夢みたいだ」
女神の説明によると、死んだ人で異世界転生についてある程度知ってる人の中から選ばれて異世界転生するんだと。確かに異世界転生について全く知らないと説明に時間がかかるだろう。僕は趣味でそういうのを読むことはあったが、本当にあるとは思っていなかった。
『それではあちらへ向かって下さい。それぞれ担当の天使が付きますので詳しくは担当から説明をきいてください』
こうして僕は異世界転生することになった。
初投稿です。なので暖かい目で読んでください。