回転鮮隊スシレンジャー
この作品はフィクションです。
実在の回転ずしチェーン店とは一切何の関係もございません。
2の公開にあわせ、加筆修正しました。
白「スシローホワイト!」
黒「くらブラック!」
青「はまブルー!」
赤「かっぱレッド!」
桃「ざんまいピンク!」
全員「我ら、回転鮮隊スシレンジャー!」
赤「レッドの俺が、一番に名乗るんじゃないの~?」
黒「売上順だ。かつての1位だろうが今では…。」
赤「いつか返り咲いてやるぅ~。」
白「というか、河童なんだからグリーンじゃないのか?」
赤「ハイ残念っ!看板の背景色はずっと赤でしたぁ~。しかも今は皿をモチーフにしたマークに変えてますぅ~!」
桃「あの地味なやつっすか?」
赤「地味じゃない。あのシンプルさに、侘びとかサビとかを感じ取ってよぉ〜。」
青「河童って、店の地下でガリガリになるまで働かされてるだけじゃなく、とうとうメインキャラクターからも外されたんですか。」
黒「…ああ不憫な。」
赤「やめてよぉ。うちは河童を強制労働させてないから。そんなネットのネタをお子様が信じたら泣いちゃうでしょ~がっ!!」
青「お子様人気は必要不可欠ですからね。」
赤「うちは注文が新幹線で届くんです~。お子様ハートがっちりなんです~。」
黒「新幹線で喜ぶのは5歳まで…。」
桃「ブラックにはガチャガチャあるから、お子様人気もあるでしょうし。」
黒「…悪イカ?」
白「前はオリキャラのフィギュアとか光る玩具とか入ってたのに、今は缶バッチとかゴム製キーホルダーだろ、グレード落ちてないか?」
黒「そんなことはない…。コラボガチャは好評だ。」
白「コラボっていうなら、ブルーの豪華声優使ってるほうがずるいと思うのだが。」
青「ずるい…ですと?初めてですよ、ここまで私をコケにしたおバカさんたちは。」
白「そうそうそれそれ、その声優。他にもコナ〇だとか、ち〇まることか、孫悟〇とか、ケ〇シロウとか、炭〇郎とか!」
黒「テレビCMまで声優使って…」
青「それを言うなら、ピンクだって社長が毎年初セリでマグロの値段吊り上げてますよね。あれ、もうCMですよね。」
桃「向こうから取材に来るっす。下手なCM打つより安く済むっす。」
白「せいぜい工夫してくれよ。」
赤「ホワイトはトップだからって、いつまでも余裕カマスなよ〜。」
桃「そうっす! 僕たちは商売敵っす。お互い戦うべきで、戦隊を組む意味はないっすよ。」
青「ですよね。なぜ私達を集めたんですか?」
白「ふむ。もっともな疑問だ。君たちは、なぜ回転すしがサイドメニューを充実させているか分かるカイ?」
青「確かに…。カレーやラーメン、アイスクリーム。ファミレスみたいですね。」
白「ああ。我々の客層は幅広い年代のファミリー層。ゆえにファミレスこそ、本当の商売敵となのだ。だから様々なメニューを投入している!」
赤「俺たちの真の敵はファミレス業界だとぉ〜?」
黒「そういうことか…」
桃「目からウロコが落ちました!!それで、回転すし業界が戦隊を組んで一緒に戦う必要があったんすね。」
赤「そうだな! 俺たちみんなの力を合わせようぜ~~!」
白「売上4位のお前がシメようとするなよ。みんなが努力すれば、回転すし業界は盛りアガリ続けるぞ!」
全員「おー!」
いけいけ頑張れ。回転鮮隊スシレンジャー!
筆者はその昔、某回転すしチェーンで「シャコ」を注文したところ「タコ」が届いたことがあります。
インターフォンで注文していた時代。今はそういう間違いがなくていいですね。