表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

君の笑顔のように

家について部屋の扉を開けた。少し散らかってる部屋から慌ててあるものを探す。

―見つけた!

それはダンボールだった…。

さっきの紙片にはこの事が書いてあった。

そしてゆっくり箱を開けると、甘い香りと共に真っ赤で大きなリンゴが入っていた。

ピンク色で透明なリボンを巻き付けて…。

その横に折りたたまれた紙があるのに気づき僕はその紙を開いた。

≪ハッピーバースデー・ペンダントは私の宝物。

だけど、あげる。私の大切な人だから―。≫

と書いてあった。

そう、今日は2月20日。僕の誕生日だった。

気がつけばまた涙が溢れていた。

ダンボールの一番底に青い水晶のついたペンダントがあった。

僕はそのペンダントを手に取り、強く、強く握って涙を流した。

「どうして?…どうしてだよ…リンっっっ!!!!」

その一言を繰り返してそのまま一人応接室で泣いていた。

次の日、窓の外を見ながら僕は笑っていた。

笑いたくて笑ったんじゃない。

このリンゴを見るとつい笑ってしまう…彼女…リンの笑顔が浮かぶから。

「僕は生きるよ―君のために…君の分も…。永遠に」

そう言うとリンゴをかじった。

首には太陽の光に照らされて青い光を放つ水晶のペンダントが今日も明るく輝いていた。

―君の笑顔のように―

君の笑顔のように輝くソレは僕に力を与えてくれる。

僕が落ち込んでいても、そのペンダントが君と同じように元気付けてくれる。

どんなに遠く離れていてもそのペンダントが君が近くに居ると感じさせる。

君を忘れそうになってもこのペンダントが君を永遠に覚えさせてくれる。

君の…

 君の隣に僕が居なくても、僕の隣に君は居る。

このペンダントがある限り

このような小説を読んでくださった皆様ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ