笑顔
リンが見せるその笑顔は日々減ってるような感じがした。
それだけでは無いリンが持ってくるリンゴの味が苦くなっている感じもした。まるで悲しみのように―。
「じゃぁそろそろ帰るね」
「もうそんな時間?じゃぁ…」
「また明日も来るからね!バイバイ!」
「…バイバイ…リン…」
そして、今日も幸せは終わった。
〜次の日〜
彼女は――来なかった。
何時間たっても扉が開く気配は無い。
ふと机に目をやると昨日のリンゴがあった。
どうやら後から食べようと思ったまま忘れていたらしい。
そのリンゴを手に取ろうとしたとき
パアン!!
と、リンゴが弾けた。
こんなことは初めてだ…とても不吉な予見がした。
しばらく弾けたリンゴを見つめていたら妹が入ってきた
「お兄ちゃんっ!お姉ちゃんがっ…リンお姉ちゃんが病院にっ!!」
聞くより先に足が動いていた。
暗く誰も居ない夜道で一段と黒い疾風のように走った。
病室のドアを勢いよく開けた。
そこには笑顔の無い君が居た。
リンを見つめていると妹が入ってきて
「ハァ…急性の…心臓発作だった…みたい…」
と、涙を流しながら言った。
「そんな…あんなに……元気だったのに……どうして…あの笑顔は…?」
僕の目からは大粒の涙が流れていた。
ふと手を見ると何か彼女が何かを握っているのに気づいた。
僕はリンに近づきくしゃくしゃになっていた紙片だった。
僕はそれを呼んで驚いた。
そしてまた走って家へ戻った。
でも涙で前が見えなかった。だけど僕はそんなのはお構い無しに走った。
なんか…タイトルと関係なくなってる…。