第0話 失恋と出会い
久しぶりの投稿です、よければ読んでくれると幸いです·····!
今回の作品は私と少し重ねてる部分もありだいぶ下手くそな作品になるかもですが精一杯頑張りますので最後までお付き合いくださると幸いです。
「いきなりでほんとごめん。友達としてじゃなくずっと恋愛として好きだった」
ついにやってしまった。
「別に付き合ってとか言うつもりねえしそんな希望を持って言ったわけじゃなくてさ」
本気で好きになってそこから急に仲良くなって毎日電話するようになって2人で遊びに行ったりして。
まあそこまで仲良くなったら付き合える可能性大なんだろけど。
「卒業して1ヶ月経ったけどさ、やっぱ叶わなくてもこの気持ちだけは伝えたかった。お前がよければこれからも友達でいてくれよ、瞬」
そう、例えどんなに仲良くなっても絶対叶わない、伝わらない恋ってのがある。
「⋯⋯そか。伝えてくれてありがと晴人。正直すげーびっくりしたけど、俺はこれで友達やめよとかそんなこと思うわけないからな?どうせ卒業したって1駅違いの高校なんだ、そう簡単に今の関係潰れることはないよ」
「そう言ってくれるとありがたい。ほんとごめんな」
同性を好きになって何が悪い?
偏見、差別、友達や家族に秘密にしなきゃならないことなのか?何故同性が好きってことを大半の人が隠してる?
答えは簡単。偏見や差別を持ってる人達がいるからだ。だから俺たちLGBTの人達は生きにくい人生を生きている。
昔よりは遥かに暮らしやすくなってんだろうが俺には全然暮らしやすいとか思ったことは無いね。まあ偏見を持ってるやつは大分少なくなったんだろけどさ。
「俺だって報われる恋してえよ」
俺はいわゆるB=バイ・セクシャルだ。
男と女どっちも好きになるっていうやつで今回中学で初めて男を好きになり自分がそういうセクシャルを持っているんだということを知った。
大体この思春期の時期には同性を好きになるということが多いらしく一過性のものが多いらしい。
「次は絶対男じゃなくて女好きになって彼女作って、最高の高校生活にしてやる」
そうだ、気持ち伝えたんだし落ち込んでる場合じゃない。
中学も卒業したし次は青春バンザーイ!って感じの高校生活だぜ!?
もうこれは楽しんでやるしかないよ、しかも俺の高校は8割くらい女子が占めているほぼ女子校状態の所だしな!
·····ここで深見 晴人は非常に大切な人生を送る。
忘れもしない彼女、他のみんなとの出会いを、瞬との関係の深まりを。
高校生活が今、始まる。
✮
受かった高校は偏差値The ふつう!の高校で正直中学はあまり勉強してなかったので受かるかさえも微妙だったのだが奇跡的に受かった。まあ今年は偶然にも倍率が低かっただけだけどな?でもめちゃくちゃ勉強したぜ中3は。
だから今正門に立ってるんだけど嬉しさがこみ上げてきてなかなか入ることが出来ない。まじか俺ほんとに受かっちまったのか。
「そんなとこで突っ立てないでさっさと入れ新入生!」
「え、あ、すんません!」
入学早々怒られてしまいました、ってか入学式からんな怒るか?大体入学式の先生っていくら怖い先生でもニコニコしてるイメージあるの俺だけ?
とにかく自分のクラス行かないとな、まず第1の試練!友達作りが教室で俺を待ってるぜ!!
「もしかして君D組?」
「ん?あーそうだけど?」
と、いきなり声をかけられた。
後ろを振り向くと身長180はいってるだろう高身長イケメンが俺に話しかけていた。
えっちょ待ってなんでそんなイケメンなの??え絶対君この高校来たらモテると思うよそれ目的か!
「あんた絶対モテるぞ」
「え?」
あ、口に出てしまってた。
その時、無意識に瞬の方が100倍かっこかわいいけどと思ってしまってる自分がいた。
恋ってのは厳しい。忘れようと思っても簡単には忘れさせてくれない。
一体いつ心の中から消えてくれるのかさえも教えてくれない。
「君も多分モテるよ?普通にかっこいい」
「いや冗談はいいよ、高身長イケメンに言われても嬉しくねえ」
「いや割と冗談抜きなんだけど?じゃあ中学で告られた人数何人なんだよ?」
「6人、でも付き合ったことはねえよ」
中学三年間とも瞬のことばっかだったからなあ。
そういえば俺6人に告られていたのか、しかも告られてはないけどメールや凄い遊びに誘う女子も何人かいた。
その度に俺が求めているのはお前らじゃないとか思ってたよな、いやほんと俺に好意を寄せてくれてた人達に申し訳ない。
「やっぱモテてんじゃん!」
「あーもうこの話はやめよ、あんたもD組?名前は?」
「君と同じD組の鈴木 拓真!よろしく」
「よっしゃ友達1人ゲットォ!よろしく拓真、俺は深見 晴人な!」
そうだよ、このまま楽しんでいけばいい。
あいつがいなくても俺はこんなに笑顔でいれるんだ友達1人できて喜べるんだ。
これからは趣味や遊びに没頭して青春すればいい。
恋はしばらくいらないな。
·····と、決めたのはいいものも。
「クラスの前で立ち止まらないでくんない?邪魔よ」
次から次へと人生ってのは転換していくわけで。
こうして俺と北上 彩葉は出会い、俺の人生は加速していく。