第72話 土星上陸までの戦闘
一気に三話更新。
第72話 土星上陸までの戦闘
私たちナースは、自分の部屋から外を見た。
シュシュが、レッドクルス号がタイタン基地のドッキングから離れるところを見ていた。
戦いが始まる。
土星での戦いだ。
私も窓から外を見る。
土星の環をライブで見るのは初めてだ。
それでもレッドクルス号は、土星の環から惑星へと降りていく。
先頭は地球軍宇宙艦のミリオンダラー7Gが飛んでいた。
その後ろに300隻の軍艦が続く。
さらにその後ろにレッドクルス号がついていった。
敵のレーザー弾が、無数に宇宙空間に飛ばされた。
爆音があちこちにこだまする。
やっぱり解せないのは、宇宙空間で爆発が起こることだ。
酸素が無いのになぜ爆発が起きる?
それでも疑問に思うことは、敵の攻撃にかき消された。
どうでも良いということか?
でも気になる。
この900年の間に宇宙に何があったのだろうか?
レッドクルス号が降下していく中、地球軍宇宙艦からも、相手に砲撃を開始した。
さらに無人戦闘機ロブスターRからも攻撃を始める。
土星の大気圏は、攻防の続く戦場へと変わった。
撃ち負けることが無いように、地球軍の戦艦や巡洋艦、駆逐艦は、一斉に地上に攻撃を続ける。
轟沈する軍艦も出てきた。
あの艦一隻に、どれぐらいの人数が乗っていたのだろうか?
1200人くらいのトゥルーパーズが乗艦していただろう。
脱出できればいいのだが。
軍艦からのレーザー砲撃を、ひたすら続ける。
爆撃部隊の残りも総動員して、前線基地の爆撃も同時に行った。
撃ち合いは地球側の方が押している。
この隙にどんどん進んでいく地球軍。
もう少し下りられれば、歩兵師団を地上に下ろせる。
地上といっても広大なジャングルだが。
ここは密林地帯が広がっていて、その真ん中に敵の前線基地があるので、密林の端、つまり、テラフォーミングされてる端っこに地上部隊を下ろし、艦隊のほとんどが再び上昇し、宇宙へと帰っていった。
レッドクルス号も地上に残る支援戦艦として、着陸した。
地球軍兵士たちは、パワードスーツを着て、ジャングルに下り立つ。
その数、70000人以上。
援軍はまだ到着してないので、この人数でまずは戦う。
敵の数は、およそ50000ほどだということは、もう分かっている。
それを殲滅すれば、この土星も陥落させることが出来るのだ。
しかし、敵の守りも固いので、そう簡単にはいかない。
グラデュアル軍の前線基地は、爆撃にも耐えるような、頑丈な造りになっているようだ。
一気に潰すことは困難だろう。
コスモハープーンなら破壊できるかもしれないけれど、一回の戦闘で一発しか撃てないのが難点だ。
地球軍側の歩兵部隊と、敵の歩兵部隊が衝突するのは、時間の問題だった。
攻撃が始まれば、殲滅戦は免れない。
70000以上の歩兵部隊は、ジャングルへと一歩一歩足を踏み入れる。
と、ここで突然降ってきたのは、熱くて重たい大雨だった。
火星の雨とは全然違う、ドプッとした大粒の大雨だ。
私はレッドクルス号から、空を見上げた。
真っ黒い雲が、空を覆ってる。
こんなのデータにあっただろうか?
しかし、データの通りでは、私たちの歩兵作戦は負ける。
確実に勝てるデータが必要だった。
でも、それを待てないくらいに、先に攻撃を仕掛けたかったのだ。
こちらにも撤退するような攻撃はしない。
戦うのなら、勝つ戦いをするのが当然なのだ。
地図上では、前線基地を越えると、敵の飛行場がある。
最終的にはそこを撃破することこそが、土星陥落のための攻略になるのだ。
それを目指し、突き進む地球軍兵士たち。
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