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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
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第7話  侵略者たちとの交戦

今日は夕食にスパゲティー作りました。ボンゴレはあまり好きじゃなかったかも。

第7話  侵略者たちとの交戦


 負傷兵を運んで来たドーン・キャリアーQWは、レッドクルス号の三倍はある空母でもある。

戦闘能力はかなり高い。

月を守るのは基地と、そのドーン・キャリアーQWだ。


 私たちナースは、当直のシフトを決めて、当番の者が見回りやナースコールの対応などをすることにした。


 火星での激戦については耳にした通りだった。

敵は火星にまで攻め込んできた。

次は火星の衛星を取る気だ。

戦争が始まるきっかけの木星の衛星、アマルテアの基地を攻撃されたから、木星も火星も次々に取られたのだ。

ここで一気に反撃しないと、じきに月までやってくるだろう。

でも惑星グラデュアルは、地球よりも物資も資源も少なくて、なけなしの装備で攻撃してるらしい。

地球側も総力を挙げたら、反撃できるであろうと、協議中らしいのだ。

植民惑星での地球の戦力は乏しく、それで負けが続いたというのだ。

戦争に勝たないと、私たちも地球へは帰れない。


 さらに一週間後、私たちはようやく仕事に慣れてきた。

私とシュシュは、同じ当番で、まずはトイレ掃除から浴槽掃除、それに使った包帯の廃棄処理や新品のシーツ交換、医療器具のメンテナンスなどの作業をこなしていく。

衛生的に不備が無いかを確かめるのも仕事だ。

「アイヴィー先輩、月は急に静かになりましたね」

 シュシュは、いつもの能天気ぶりを取り戻していた。

「やることはたくさんあるけどね」

「それは確かに!医大では教わらなかったことですよね。廃校になる前に」

 

 そこは笑うところなの?


「軍人さんが戦ってくれるんだから、私たちも私たちの戦いをしないとね」

 私はちょっとトゲのある言い方をした。

「先輩、もし召集が来なくても、ここに来ました?」

「さぁね。どうかな?」

「この戦争には勝ちますよね?」

「勝ってもらわないと、侵略されちゃうからね」

「そうですよね。グラデュアル星人は攻撃をやめないですからね」

 私は窓から外の宇宙を見た。

 つられてシュシュも外を見る。

「先輩、アレ何ですかね?」

 シュシュは外を指さす。

「ん?」

 私はシュシュの指の先を指してる方を見た。

 火星が見える。

 そこから数百機の攻撃機の大群がこちらへ向かっているのが見えた。

「あれは、まさかグラデュアル星人の?」

 その時、基地や病院施設内に、アラームが鳴り始めた。

 耳に障るような甲高い音だった。

 廊下の赤灯が光り出す。


『空襲警報、空襲警報!総員、速やかに防御姿勢を取れ!繰り返す‥‥‥』


 グラデュアル星人の攻撃部隊だ。

 月までやって来たというのだろうか。


 ドーン・キャリアーQWから、無人戦闘機部隊が発進されたようだ。

迎え撃つ地球軍。

ドーン・キャリアーQWの主砲や副砲、高角砲などが、火星の方からやって来る敵の軍勢を狙う。

一気に宇宙空間で、軍事的な衝突が始まったようだ。

幸い、地球軍の軍艦には見えないシールドが張ってあるのだ。

多少の攻撃はそれで弾くことが出来るらしい。

それにドーン・キャリアーQWの砲には、自動追尾装置が付いているので、敵をロックすれば、攻撃は必ず命中する仕組みになっているのだ。


 私とシュシュは、しゃがんで身を隠す姿勢を取った。

正直、防御姿勢といってもこんな対処しか出来ないのが現状なのだ。


 耳を澄ませると、ドーン・キャリアーQWの主砲や副砲が発射される轟音が聞こえる。

それが遠くまで飛んでいって、着弾音が聞こえるまでに時間差があった。


 続いて月基地の高射砲が発射される音も聞こえた。

連続して発射される高射砲の音がこだまする。

宇宙に音は無いはずだが、この900年の間に何が起こったのか、宇宙空間でも音が聞こえるようになっている。

はるか彼方で、静かな爆発音がたくさん聞こえた。

地球側の攻撃が敵機に届いたのだろう。

反撃は成功したようだった。


 しばらくすると、空襲警報は解除された。


 もう安全だ。

 

 敵は撤退したようだ。

静寂が戻ってくる。


 戦争はまだ終わる気配は無かった。



明日は焼きそばでも作ろうかなぁ‥‥‥。

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