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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
62/80

第62話  爆撃部隊の出撃

深夜テレビで前に放送してた「アンストッパブル」を久々に観ました。こういう活躍って、一度はやってみたいものですね。

第62話  爆撃部隊の出撃


 レッドクルス号の出番は、ここ木星に来てからほとんど無かった。

私たちナースも、気が緩んでレッドクルス号のシアターで、映画でも観ている毎日が続く。

これで13本も映画を観た。

シアターが明るくなると、私たちは外に出る。

艦内ですれ違う海兵隊たちは、警戒を怠らずに見回りを強化していた。

戦闘は兵士たちの役目だ。

木星はたまに吹雪があるだけで、敵の攻撃は少ない。

ここを陥落させれば、次の目的地は土星になるはずだ。

しかし、陥落には手間がかかる。

敵の所在がはっきりしない以上、やみくもに爆撃を続けるしか無いのだ。

そうやって敵をいぶり出して、歩兵隊が殲滅する。

それが地球側のやり方だ。

マニュアルにもそう書いてあるはずだ。


 ドローンを飛ばして索敵すると、敵が集まっている場所を特定した。

そこへ攻撃をかけるために、座標を確定する。

そして地球軍の爆撃部隊が、そこへ爆弾を投下させる手はずだった。

爆撃は夜に行われた。

地鳴りがここまで響いてくる。

第二陣の爆撃隊も、出発したようだ。

爆撃は三回によって行われた。

第三陣も離陸する。

すべての爆弾が、敵陣の上へ落とされた。

響く音が、遠くで鳴っている。

こんな雪原で、大規模な爆撃をすれば、敵はひるむだろう。

おそらくはだが‥‥‥。


 敵の攻撃は、まだ無い。

撃ち合いでもこちらの自動光銃の方が性能は良い。

パワードスーツもヘルメットもあるし、それに比べて敵の装備は旧式だろう。

それでも火星にまで植民惑星を広げてきた勢いは買う。

でも、それももう終わりだ。

戦いの勢いや装備は、今は地球軍の方が数倍優れている。

戦いはこちらが有利だ。

これも相手がこちらを甘く見た証拠だろう。

せいぜい好きなだけ転進するがいい。

戦いは地球軍がリードしていることだけは確かなのだ。

土星の前に、この木星での戦いを終わらせなければならない。

爆撃が終わった今、次は歩兵部隊を前進させる。

それは夜明け前に始める作戦だ。

定石どおりと言えるだろう。

マニュアル通りとも言える。

雪上には地球軍宇宙艦が複数並んでいる。

敵も軍艦を並べていることだろう。

それぐらいの戦力は用意しているはずだ。

あちらからの攻撃はまだ無いので、爆撃が効いたのだろうか?

それでも軍は、警戒だけは怠らないでいた。


 翌日の天気は大荒れだった。

雪がものすごい勢いで降っていた。

これが木星の天候なのだ。

ここに住んでいる地球人もいるのに、天気はあやつれなかった。

この天気にしたのも、人工的なテラフォーミングのおかげではあるのだが。

しかし、グラデュアル軍は待ってはくれなかった。

吹雪に紛れて約5000人の歩兵たちがやって来たのだ。

全員完全武装だ。

地球軍はレーダーで、それに気づいて、戦車隊を出した。

歩兵隊もそれに続く。

パワードスーツが雪のせいで、やけに重かったらしい。

前方の視界も悪かった。

こればかりはどうしようもない。


 敵は攻撃してきた。

グラデュアル製の自動光銃がレーザーを撃ってくる。

地球軍も同じように、自動光銃で応戦した。

レーザーが飛び交う戦場と化した雪原は、お互いがバタバタと倒れていく。

白兵戦は続いた。

敵は対戦車砲を持ってきていた。

それを使い、地球軍の戦車部隊を攻撃してくる。

攻撃は止まなかった。

爆発する戦車。

負傷兵もたくさん出てくる。

パワードスーツを破壊され、慌てて脱ぎ捨てる兵士たちもいた。

こんなプリミティブな戦闘を行うしか無いのは、ここが植民惑星で地球の常識が通じないからだろう。


 とうとう私たちナースの出番が来た。


 戦闘が終わると、私たちは雪原へと下りていった。



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