第61話 雪原上での戦い
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第61話 雪原上での戦い
パワードスーツを身に着けた、オメガを含む地球軍兵士たちは、一斉に雪原に下り立った。
武装した敵の軍団との雪上の戦いである。
900年後の未来でも、こういう土地での戦いは、あくまで兵士同士の戦いとなり、白兵戦が展開されるのだ。
それにしても、爆撃隊が先にグラデュアル軍を空襲しても、地下シェルターにでも避難していたのか、敵の数や戦力に影響してないようだった。
お互いに自動光銃を撃ちまくる。
こんなだだっ広い雪原では、白兵戦などすれば、互いに死者がたくさん出るのは分かっていた。
それでも木星を落とすには、こうするより他は無いのだ。
自動光銃は、パパパパパという音を立て、連続して光線が発射される。
それに合わせて、敵はどんどん倒れていった。
さすがに火力の差がここで出る。
しかし、敵の軍勢は衰えることを知らないかのように、倒れた仲間を踏みつけて、突進してきた。
これが敵の戦争の仕方なのか?
牙をむいた狼のように、敵意丸出しで、襲い掛かってくる。
これが俗に言う、バンザイ突撃というヤツなのだろうか?
敵の勢いがすごすぎて、地球軍兵士たちはには退却命令が出される。
撤退する気なのだろうか。
がむしゃらに自動光銃をパパパパと撃ちまくるが、不毛なほど敵は、ひるむことなく突撃してきた。
地球軍は戦車部隊を出してきた。
敵の攻撃は収まることを知らないため、砲撃に切り替えたのだ。
それでも、敵の5000以上の突撃兵たちに砲撃していても、効果は薄かった。
倒れる仲間を放っておいて、こちらへ向かって来る。
あんな勢いでは、簡単に止めることは出来なかった。
戦車部隊の砲撃にひるむことなく、走ってくる敵を、軍艦からの艦砲射撃で一掃する。
敵は死を恐れない連中なのだろうか?
それとも麻薬でも使用して、神経がマヒしているとか?
とにかく全力で突っ込んでくる敵の歩兵隊は、こちらの攻撃のかっこうの的になっているだけであった。
この雪原の寒さで、参ってしまったのか、体を温めるために走ってるのか、分からないが、相手は数に物を言わせて、大群でやって来た。
いよいよ戦車部隊のところまでやって来たが、機銃部隊がその後ろに待機する。
機銃部隊は戦車に隠れて、グラデュアル軍を撃ちまくった。
バタバタと倒れていく敵兵。
赤い血が宙に舞う。
雪原は敵の血で赤く染まっていった。
こちらの被害はほとんどなかった。
まるでカカシを撃っているようだった。
潔くこの地で死ぬ覚悟の敵を相手に、総力戦をしている気になる。
それだけ敵の軍勢は、死をも恐れない闘志で向かって来るのだった。
それを一方的に撃ちまくれば、まるで絶対に勝てるシューティングゲームのようだった。
こんなのでも戦いとは呼べる。
敵側に降伏の二文字はまるで無いことがよく分かった。
最後のひとりまで戦う、いや、突撃するのは敵の信念なのだろう。
戦車隊と機銃部隊の活躍で、敵の数も減ってきたし、そろそろ戦闘は終わりだろう。
日が昇った後に攻撃が始まり、午後には敵は撤退した。
ようやく敵の突撃は終わった。
一体あれは何だったのだろう?
どういう作戦であんな総突撃を?
グラデュアル軍は、分からないことだらけだった。
戦争はいろいろある。
これも戦いだ。
降伏しない敵は、全部潰すしかない。
それだけは確かだった。
ナースの出番は少ない方が良い。
それが戦局に勝つということに等しいからだ。
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