第57話 第一次木星星域の宇宙戦
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第57話 第一次木星星域の宇宙戦
木星沖にある衛星、アマルテアに、地球軍軍艦がぞろりと集結した。
かつて地球軍の基地がグラデュアル軍に奇襲にあったところだ。
グラデュアル軍も、もう一度ここを叩きたいらしかった。
アマルテア基地は復興が進んでおり、もうすぐ元に戻りそうであった。
そこへ、私たちナースを乗せたレッドクルス号も到着した。
グラデュアル軍は、またここに来るだろうと予測はしていたが、その気配は一向に無かった。
当てが外れたのだろうか?
私たちはすぐに、基地へと移動させられ、レッドクルス号も敵を迎え撃つために、出撃した。
戦闘で私たちナースを失いたくないのだろう。
そりゃそうか。
戦闘で傷付くのは兵士たちだ。
女性は戦闘にはほとんど参加させられないのだ。
だからと言って、女性が戦争に無力だとは限らない。
守りの役目として、私たちは存在する。
生き残るべきであり、助ける人でもあるのだ。
* * *
三日後、グラデュアル軍は、軍艦を揃えてやって来た。
軍艦同士の戦いが始まろうとしている。
これが木星星域の宇宙戦の始まりである。
戦闘が始まると、激しいビーム弾が飛び交った。
お互いに一歩も譲らないというほどの攻撃のし合いだった。
地鳴りが、私たちのいるところにも響いた。
基地の外で、激しい攻防が繰り返されているのだ。
基地に伝わる揺れが、さらにひどくなる。
だが、砲撃戦は地球側に分があった。
軍艦の数が多かったのだ。
それだけ砲門も多いというわけだ。
それに熟練の砲手たちも揃っている。
極めつけに標的をロックすれば、百発百中でビーム弾は命中する。
これでは地球側の攻撃が、敵の軍艦に面白いように命中するではないか。
攻撃は数時間続いた。
グラデュアル軍の軍艦は、穴だらけになっていき、轟沈する艦も出てきた。
戦いは完全に地球軍の勝利に終わった。
グラデュアル軍の軍艦は、沈められるか、その場から離脱するしか無かった。
相手は総崩れになっていく。
もはや、軍艦同士では勝負にもならなかった。
これでグラデュアル軍は、航空母艦を出さざるを得なくなるだろう。
今度は航空母艦同士の戦いになることは、目に見えていた。
それまでに地球軍も、航空母艦を揃えておく必要がある。
この基地の軍艦も次は、木星に行くだろう。
アマルテア基地は、駆逐艦や巡洋艦から、航空母艦にとって代わることであるのが分かった。
宇宙戦は、主力は航空母艦から出る無人戦闘機同士の戦いになる。
これは殺し合いではない。
一方的にこちらが相手を殺すのだ。
それが私たちの戦争なのだと思っていた。
私たちが木星に行くのは、もうすぐだろう。
この戦局で、地球側が勝利することは間違いない。
一方的に殺すことになれば、こちらの負傷兵や大破する軍艦も減る。
というか、無くなる。
それを期待しての、この宇宙戦闘の結果だった。
敵の軍艦は、すぐに引き上げた。
戦いはもう終わった。
次に備えて、また隊が編成されるだろう。
私たちは、木星へ行く。
ナースたちは、それに備える準備をした。
読者の皆様には感謝しかありません!!




