第44話 星都グラデュアラードを爆撃せよ!
本日四回目の更新です。
第44話 星都グラデュアラードを爆撃せよ!
私たちがまだ、火星で負傷者の手当てに追われている頃、ニュースが入って来た。
地球軍の宇宙空母が、土星のタイタン基地から出発し、惑星グラデュアルにある、敵の心臓部の星都、グラデュアラードへ爆撃部隊を送り、市街地を攻撃したというのだ。
爆撃は二連隊に分かれて、軍需工場や市街にミサイルをぶち込んだらしい。
かなり危険な作戦だったが、無事に攻撃を行えたようだ。
敵も油断して、まさか直接、自分たちの惑星の星都が攻撃に遭うとは予想してなかっただろう。
作戦は完全に成功に終わったみたいで、トップニュースとして報道された。
素晴らしい功績に、軍は作戦の代表者や、作戦を終えて戻って来た爆撃部隊を称え、勲章を授与したとか。
それにしても、市街地への攻撃は許されるものなのか?
戦場ならば、公的集団殺戮も正当化されるものだが、一般市民への直接的な攻撃は、アリなのだろうか?
まぁ、戦争では民間人の死傷も仕方なしと思っているのだから、その辺は分かりやすく、グラデュアル軍と戦う上で、すべてが敵だと思った方が、考えやすくて良い。
戦争ではすべてが正当化されるのだ。
グラデュアラードというグラデュアル星人の星都は、そこから戦いに赴いた人も大勢いるのだろう。
その兵士たちを育て上げ、前線へと出した連中が住む都市だ。
攻撃はやむを得ないと思う。
それで戦争が終わるのが早まるのなら、市街地への攻撃も仕方が無いのだろうし。
私はそれ以上考えないようにした。
報道だって、一種のプロパガンダの一つなのだろうから、それで地球軍の戦意が高まるのなら、それはそれで良いに越したことは無い。
私たちは、レッドクルス号で最後の負傷者のケガを治した。
医療の進歩のおかげで、兵士たちはまた、前線に出られる。
次の攻略目標は木星なのだ。
そこも、元は地球の植民惑星だったので、取り戻すために進軍するのだ。
火星で助かった兵士たちも、再び戦場へ下りるのだ。
私たちナースの仕事は、また負傷する地球軍兵士たちの救出と手当てだ。
それを繰り返す。
その前に一度、火星と木星の間にある地球人の住むスペースコロニーに着艦する予定になっていた。
地球人が造った『スーパーコロニー00』と呼ばれるコロニーだ。
そこは地球人や、そのコロニーで生まれ育った人々が暮らす、古いコロニーなのだ。
実際にそこへ行くのは初めてだ。
地球にいた頃、木星のテラフォーミングのための重要な施設として造られたのが始まりで、今は巨大都市がいくつも並ぶ、巨大なコロニーなのだと習ったものだ。
歴史は知っているが、そのコロニーに行くとは、信じられないでいた。
待っているのは、休暇だ。
サンジェルマン艦長も私たちをねぎらっているのだろう。
私たちは火星での疲れを癒すために、そのスーパーコロニー00へと向かうのだった。
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