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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
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第29話  追い打ちをかけるのは今!

朝早くからの更新です。

第29話  追い打ちをかけるのは今!


 レッドクルス号が発進して、基地へ戻る時に、すれ違いざまにミリオンダラー7G空母が、前線に出てきた。

遠くまで撤退したグラデュアル軍の軍勢に、追い打ちをかけるようだった。

その他に、無人戦闘機100機と、戦車隊まで持ってきて、火星の赤い砂の上を、進撃していく。

電撃戦というヤツだ。

あれなら相手もひとたまりも無いだろう。

このまま夜まで、攻撃をかけるようだ。

グラデュアル軍は補給を断たれているので、残った兵力だけで戦わざるを得ない。

そこを地球軍が一気に叩く。

それで終わりだ。

敵はもう、これまでのようにはいかない。

使い勝手の良い言葉を使うなら、〝転進″するのであろう。

転じて進む。

しかし、それを実行して成功した例など、ほとんど無いはずだ。

グラデュアル軍は衰えを見せ始めている。

今こそ、ここで叩くべきなのだ。


 レッドクルス号が基地へ戻って来たあとも、遠くの地平線の向こうでは、すさまじい戦闘が行われている。

また負傷兵がたくさん出るだろう。

次も私たちナースが、傷付いた兵士たちを迎えに行かなければならない。

それを苦と思わなくなっている自分に気付いた私だった。


 地球軍は、残った勢力をすべて投入させて、火星のグラデュアル軍を潰すだろう。

火星じゅうが戦場になるのも時間の問題だ。

戦は、勝てば良いのだ。

勝つための戦いをしているのだ。

敗北など無い。

私たち地球軍は、必ず勝つ。

それを支援するのが従軍ナースなのだ。


 私には、この戦いに勝利することの他に、医大に入った理由がある。

それも忘れてはならない。

戦場に花を植えることが出来るように、私たちの戦いは続く。

いつ終わるのか分からないが、まずは火星を掌握したい。

そう思うのは、私も軍人だからだ。

伊達に一等兵曹の地位にいるわけでは無い。

今、ここで行われているのが戦争であることは、重々承知の上だ。

だから、私もグラデュアル星人を憎んでいるし、いざとなれば、銃を取る覚悟だ。

そう、今が戦争だからだ。

どんどん追い打ちをかけて欲しい。

それで戦いに勝てるのなら、何をしても許されるのだ。

それが、奇襲攻撃にやられたアマルテア基地への報復となるのだから。

グラデュアル星人を一掃するために、どんな手を使っても、勝つのだ。

勝利はすぐ目の前にあるといっても良い。

これからの地球軍は、ただただ前進あるのみなのだ。

これが私たちの戦争。

どれだけの負傷者が出ようとも、戦いで倒れ、亡くなった兵士が数多、いようとも。

現実は待ってくれないのだ。

私たちも倒れる者が出るだろうし。

ナースたちだって戦場にいれば、死ぬことだってある。

従軍したナースもまた、命を大切にせねばならない。

私たちが戦場で戦う兵士たちのライフラインなのだから。

命にスペアなど無い。

人生も一回キリだ。

それでも他人の命を助けることは、その人が生きることに手を貸すことになる。

ゆめゆめ忘れないようにしなければならないことだ。


 これはナースの訓示に匹敵することだ。


 そして私には、絶対のことであった。



読者の皆様に幸あれ!!

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