第22話 レッドクルス号の乗組員たち
無理にSF感出すより、書きたいことを中心に書いた方が良かったかも。
第22話 レッドクルス号の乗組員たち
火星へ向かう途中で、ドクター・アルファロックは私たちに紹介された。
見たまま、ロボットだった。
背は低いし、軍服を着てはいるが、やはりロボットのようだった。
「コンニチハ。ワタクシハ、ドクター・アルファロック。ドロシー・ヴァンンッシェ軍医長ノ部下デス」
ものすごい電子音で喋るドクター・アルファロック。
でもロボットなのに、空気読めるなぁと、私は感心した。
ドロシーの部下と言ってるところが、一番感心する。
ああならなきゃと、ロボットに教えられたような感じだ。
ドロシーが、ドクター・アルファロックの隣に来る。
「こいつは手術などの手先を器用とする分野で活躍する。一応皆の上官だから、敬意を払え」
「はい!」
グルガン・ダット軍医助手も、ドロシーの横へ来た。
ドロシーはグルガンの顔を見ると、うなずいた。
「これでレッドクルス号の軍医長、軍医、軍医助手が揃ったようだな。皆は私たちの指示に従って、行動しろ。いいな?」
「はい!」
私たちナースは、返事をする。
火星はもうすぐそこだ。
レッドクルス号がグラデュアル軍に、まったく攻撃されないのが気がかりだったが、火星からやって来るグラデュアル軍はいなかった。
火星は広い。
火星全体で戦いが起きているわけでは無かった。
比較的平和が続いている場所に、レッドクルス号は到着する予定だった。
その場所はもう、決まっているらしい。
* * *
私は、食器を片付ける作業の当番であったため、カートに食器を載せて、調理場の洗い場へと運んだ。
そこにいたのは、屈強な男だった。
コック帽を被り、大きなエプロンをした、中年の男だったので、レッドクルス号のコックさんだと分かった。
「あ、どうも」
私はお辞儀をした。
「おう。俺はアンソニー・バメラだ。この艦の料理長をしている。合気道の達人でもあるがな」
合気道って、昔の武道か何かだったっけ?
他にも年のいった黒いエプロンに三角巾を頭に巻いた女性が、モップで調理場を掃除していた。
「あら、どうも。初めまして。この艦の清掃を指揮している清掃長のブレッダ・エスニックです。あなたはナースさんね?」
「はい」
私は返事をした。
こんな人たちも乗っていたのね。
覚えておこう。
これからも一緒に航海をしていくだろうから。
「この艦もいつの間にか、こんな若い人が乗るようになったのね」
そう言ってブレッダは、私に笑いかけた。
今までは違ったのだろうか?
「古い艦だけど、ここでは命を預かる立場だし、頑張ってね!」
「はい、ありがとうございます!!」
私は返事をした。
「食いもんは、病院食からラタトゥイユまで、俺が作ってやるから、そっちは任せろ」
料理長のアンソニーも言った。
「はい、お願いします!!」
「あんた、元気があって良いな」
「えっ、そんな‥‥‥」
「いや、元気はある方が良い。しっかりやれよ?」
「分かりました!」
そう言うと、私は調理場を出て行った。
読者の皆様には感謝しかありません!!




