第2話 月で出会ったので、よろしくお願いします!!
「ポケモン 名探偵ピカチュウ」観に行ってきました。けっこう良かったです。
第2話 月で出会ったので、よろしくお願いします!!
私たちの武装病院船レッドクルス号は、月の衛星基地に着陸した。植民地化した星は、そのほとんどが地球人の手によってテラフォームされているので、重力制御システムはどこでも常に働いている。
900年という年月はザラでは無いのだ。
月では補給物資を載せるためと、その他のために、二か月はとどまる。
その間、私たちは、衛星基地を見て回ることが出来るのだ。
もちろん、ナースのための研修もあるのだが‥‥‥。
私とシュシュは、レッドクルス号を降りて、まず基地内を散策することにした。
私は黒髪が肩まである、ちょっとクセっ毛のナースで、東洋人の血が混じっているのが特徴だ。
きっと、昔で言う日本人か韓国か、中国人の子孫なのだろう。
そしてシュシュは金髪ブロンドの髪の長いナースだ。
フランスとかいう、昔あった国のような、ヨーロッパ系の血筋だと思う。
おそらく私たちはパッと見、ナースには見えないだろう。
外の宇宙が見える窓が続く、基地内をぐるりと回ると、基地の職員たちとたくさんすれ違った。
「この衛星基地はすごく発展してるのね」
私は素直な感想を言う。
「月は人類が初めて到達した星ですから、それだけ気合い入れて作ったのかも‥‥‥」
シュシュが言った。
面白みの無い返事。
シュシュは元々お笑い好きなのに、本人はとても面白くない娘なのだ。
「シュシュ、そういえば、この月面基地で上官ナースと軍医、それに軍医長が乗り込むって話よ。ワクワクするわね」
「まぁ、軍医さんですか。いい男でしょうかね?」
男とは限らないわよ!
基地を一周すると、元のところへと戻ってきた。
隣接する施設には、ゴルフ場やスタジアム、ショッピングモールなどがあるらしい。
従軍ナースはそれほど浮かれてはいけない決まりなので、そういった施設には行かないようにしているのだけれど。
まずは最初に、基地内にある病院施設での研修が、スケジュールの中にあるのは、さっき述べたことなのだが。
それをこなしていかなければならないのが、ナースであるがゆえのことなのだ。
基地内散策のあと、私とシュシュは、基地内放送で呼ばれて、病院施設の中を見学しに行った。
そこで出会ったのは、ゲイル・アン・ハートという古臭いナース服の、ブロンドヘアーの女性だった。
頭にはベージュのキャップをかぶっている。
「こんにちは、初めまして。私はゲイルです。ゲイル・アン・ハート。看護師上等兵曹です。どうも!」
私たちよりもさらに先輩で、上官のナースだ。
でも見た目はのほほんとした印象を受ける。
空気緩いって感じだ。
「あの、その服装は?」
私は思わず、古臭いナース服に対してツッコんだ。
「ああ、これ?古いでしょう。第一次世界大戦時のナース服なのよ」
歴史で習った、世界で初めての大戦の頃のナース服だったんだ。エプロン姿がコスプレ感を感じさせる。
「どうしてそんな古い格好をされてるんですか?」
と、シュシュが訊いた。
「私はその頃に造られた人造生命体のホムンクルスだからよ」
「ホムンクルス?」
シュシュは頭の上にクエスチョンマークが出来るほど首をかしげる。
「私は当時の錬金生命体の最初で最後の実験体なの。能力は治癒能力。ヒーリングってやつね。私が手をかざしてやれば、軽いケガならすぐ治るのよ」
シュシュも私も、「はぁ‥‥‥」と答えるだけにとどまった。
よく分からないけど、人間じゃないってことね。
でも特殊な能力の持ち主ってワケか‥‥‥。
「ゲイル上等兵曹、私は看護師のアイヴィー・クリステル・ボルチモア一等兵曹です」
「私はシュシュ・アントワネット二等兵曹です」
ここは軍隊式に挨拶をしておこうと、姿勢を正して敬礼する私とシュシュ。
「そんなに固くならなくていいのよ。仲良くしましょう」
緩い感じで答えるゲイルさん。
私たちは、「はい!」と、答えた。
そろそろ研修の時間だ。
私たちは、一緒に病院施設内で、スケジュール通りに研修を受ける準備をした。
SFは苦手でした‥‥‥。




