第13話 攻撃の第二派
数か月前に書いたSFなので、内容はほとんど覚えておりません‥‥‥。
第13話 攻撃の第二派
月基地に着艦しているドーン・キャリアーQWと、格納庫に入っているレッドクルス号に、それぞれ搭乗員たちが、乗り込んでいた。
出発のためではない。
月基地に滞在できる人数は限られているので、ほとんどの乗組員が、自分の所属する艦へと戻ったのだ。
私たちナースは、月の病院施設に収容できる人数しかいないので、そういった対処は無かったのだけれど。
それでも私とシュシュは、レッドクルス号に行き、病棟を見て回った。
自由時間は、こういう時にこそ使うものだ。
医療器具のチェックやベッドのシーツ交換も終わらせると、艦内を歩く。
武装病院宇宙船なので、エンジンが動く音が聞こえる。
「先輩、私たちナースの立ち入り禁止区域は無いのですか?」
シュシュが私の後ろについて来て、尋ねた。
「私たちも一応は軍人扱いなのよ。どこへでも行って構わないと思うわ」
「そういうモンですか?」
「そういうモンよ」
私とシュシュは、階段を上ると、飛行甲板へと出た。
「先輩、ここは?」
「アンビュランス・カプセルや輸送船や、無人戦闘機の離着陸するところみたいね」
そう、レッドクルス号は航空母艦型の宇宙船の改造艦なのだ。
「広いですね」
「軍艦だからね」
私はレッドクルス号の飛行甲板の先まで行って、足を止めた。
「まさに軍艦の姿をした飛行場ね!」
私のテンションが上がる。
「ちょっと怖いです」
軍艦とはおどろおどろしい物なのだ。
それでも外に着艦しているドーン・キャリアーQWの方が、この艦よりも三倍は大きいのだ。
レッドクルス号はこれでも旧式空母の形をしている。
後方支援艦は、それほど目立たなくて良いのだ。
私とシュシュが戻ろうとすると、月基地内に空襲警報が鳴った。
『空襲警報発令!対衝撃に備えよ!繰り返す、空襲警報発令!』
外から轟音が聞こえる。
ドーン・キャリアーQWの主砲や副砲が発射される音がした。
爆撃音が鳴り響き、月基地が揺れる。
いつ死んでもおかしくないと思うような、激しい音がこだました。
衝撃が足元に伝わる。
基地全体が揺れているようだった。
私とシュシュは、耳を塞ぎ、その場でしゃがんだ。
ドーンドーンという音が、まったく鳴り止まなかった。
戦闘とは恐ろしいものだった。
この先も、こういうのが付きまとうのかと思った。
20分くらい経って、轟音は鳴り止んだ。
今のでも、敵にとっては、散発的な攻撃だったのだろう。
静かになると、月基地の男たちが、騒然となって走り回るのを感じた。
消火活動や被害報告などを、テキパキとこなす。
やはり男の人は、こういうのには慣れているのだろうと思った。
戦場にいる人間は強い。
私たちも見習わないと。
私とシュシュは、レッドクルス号を下りて、病院施設に戻った。
病院施設にも被害が出ていた。
さっきのは病院施設を狙ったものだったのだろうか?
看護師長さんは、えらく動揺していた。
「野戦病院を狙った攻撃があるのは知っていたけど、まさか月基地にまで攻撃が来るなんて‥‥‥」
そういう話は初耳だった。
戦争には知らないことが多過ぎだ。
私たちは総出で、被害に遭った場所へと急いだ。
血と汗の臭いのせいで、私は正気を保つのがやっとだった。
それくらい被害は尋常ではなかったのだ。
読者の皆様には感謝しかありません!!




