第12話 レッドクルス号の乗員は海兵隊?
「ハドソン川の奇跡」DVDで観てます。航空機パニックものの作品も熱いですね!!
第12話 レッドクルス号の乗員は海兵隊?
翌日、私たちナースたちに、武装病院宇宙船艦レッドクルス号の搭乗員たちを紹介された。
月基地の、格納庫の外にある広い場所で、それは行われた。
私が前に出会った、ミルコ・サンジェルマン艦長もいた。
他には顔の左頬にふたすじの傷を持つ、若くて美形の男がいる。
その他に、人の好さそうな男と、メタボが気になる腹の出た男がいた。
皆、セーラー服を着ている。
この艦の軍服のようだ。
艦長が、それぞれを紹介した。
「この艦には大勢の軍人が乗っているので、全員は紹介できないが、この色男が、女泣かせのロイ・カーク・スチュワート大佐だ。海兵隊の、レッドクルス号操舵手だ。覚えておいてくれ」
ロイは、軍隊式の敬礼をした。
よく訓練されているらしいことは分かった。
イケメンなので、私たちナースは、ちょっと憧れる。
「その横のお人好しそうな顔の男が、レッドクルス号の砲撃手を務めるキャルガ・トイジャー中佐だ。覚えておいてくれ」
「キャルガ・トイジャーです、よろしく!」
ホントに見た目は優しそうな、頼りなさげな男だ。
でも一応、覚えておこう。
良い顔してるし。
なんてね。
「そして、この眼鏡のメタボ野郎が、大尉の衛生兵だ。戦場では走り回って傷付いた兵士を助ける男だ。こいつは頼りにするといい」
「我はクリス・エンブレム大尉です。衛生兵です。以後、お見知りおきを!」
真面目そうな男のようだ。
衛生兵に向いてそうな、大きなガタイだった。
お腹周りのメタボは心配だけど‥‥‥。
そこはツッコまないでおこう。
「そして、俺はレッドクルス号艦長のミルコ・サンジェルマンだ。艦内では俺が最高指揮官になる。覚えておいてくれ。俺の代わりに命令を出したいのならば、艦長の椅子は譲っても構わんがな」
少々笑いを取る司令官のようだ。
まったくウケないけど‥‥‥。
まぁ、皆の気を緩ませるためのジョークに悪気があるわけでもあるまい。
ここは皆と一緒に笑った。
「まだ月にいるが、我々は海兵隊上がりの猛者ばかりだ。共に戦場では同志と見なせ。我々も、この戦争に従軍してくれるナースたちには敬意を払っている。お互い助け合っていこう。そのつもりで良いな?」
「はい!」
と、一同が大きな声で叫んだ。
統制は整ったようだ。
これから戦場へ行けば、嫌でも一緒に戦うことになる。
私たちは皆、戦友や上官になるのだ。
あの海兵隊たちと共に。
昔は戦争など反対というような思想があったが、今ではそれは通じない話だ。
私たちは軍にいるのだ。
本物の戦へと、これから突入する。
病院船は必ず必要になるのだ。
戦争反対の思想など、どこ吹く風なのだ。
私たちは本物の戦争など知らない。
でも、これから知ることになるのは間違いないのだ。
地球を救うために、出撃しなければならない。
ナースに戦闘は無理だけど、戦いで傷付いた兵士たちの治療を行うことは出来る。
そのために私たちは召集されたのだし、当然兵隊たちを一人でも多く救うのが仕事だ。
それは軍隊にいても同じなのだ。
私はレッドクルス号で前線へと送り込まれる。
その時のために、一人前のナースになって、傷の手当てをしていきたい。
その使命感だけは忘れないようにしないと。
私たちの誰もが、戦火の中を潜り抜けて、地球軍の兵士を助けるのだ。
そのための従軍ナースたちなのだから!
次の企画もミステリーになりそうです。




