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ザ・レッドクルス  作者: あばたもえくぼ
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第10話  レッドクルス号のメンテナンス

先が読みたい人がいたので、続けて更新します。

第10話  レッドクルス号のメンテナンス


 レッドクルス号の船体は、旧式の空母の形をして、D型37番艦式母船を改造した武装病院船である。

装甲はコロチニウム合金という金属を使っており、ちょっとやそっとじゃ、ぶち抜けないそうだ。


 装備は旧式の主砲と副砲を船体の下に搭載している。

その他に高角砲8門、高射砲8門、ロケットミサイル12門、コスモハープーンの発射台が一つあった。

他に目に見えないシールドもあるのだけが、この船の特徴なのだ。

多少の攻撃にシールドが破られることは無い。

地球の技術がようやくそれを成し遂げたらしいのだ。

その実験艦がレッドクルス号なのだけれど。

 

 まぁ、21歳の女子にはミリタリー的なことは、よく分からない。


 それにしても、この艦は全長427メートル、幅50メートルもあり、アンビュランス・カプセルという一機に30人は乗れる、宇宙を走る救急搬送機を440機も搭載でき、護衛用の無人戦闘機、通称ロブスターRを510機搭載されているというから驚きだ。


 私は、与えられたなけなしの休日に、レッドクルス号が着陸している巨大格納庫に見学に来ていた。

格納庫の通路に立って、私はレッドクルス号がたくさんの整備士たちの手で、メンテナンス作業を行われているのを眺めていた。

「レッドクルス号。これで火星に行くのね」

 独り言を言う私。

 そのそばに、大柄な白い長い髪とひげをたくわえた軍人さんが来たのに気が付いた。

「君はこの艦に興味があるのか?」

「あ、いえ。一応、中が病院になっているから‥‥‥」

 地球軍の将校だろうか?

「この艦は、反テルミット・エンジンを搭載しているのだ」

「はぁ‥‥‥」

「反重力エンジンも搭載されてある。補助エンジンに電子モーターもな。興味無いか?」

「そうですね、私にはあまり良く分からないです」

「君はこの艦に乗るナースか?」

「はい。アイヴィー・クリステル・ボルチモア看護師一等兵曹です」

 私は気をつけをして、軍人さんの前に立ち、敬礼した。

「俺はこのレッドクルス号の艦長、ミルコ・サンジェルマンだ。階級は准将だ。提督でなくて残念だが。よろしくな!」

 サンジェルマン艦長も敬礼する。


 艦長?

 この艦の?

 初めて会った!


「現在、この艦はメンテナンス中なのだ。出撃は未定になっている。その間、我々は前線に出るための準備を皆、行っている。君も従軍するナースとして頑張りなさい」

「は、はい!」

 私は、しどろもどろになった。

「艦長もお気をつけて、じゃなかった、頑張りましょう!」

 何を言ってるのか、自分でも分からなくなった。

 緊張を隠せない自分がいる。


「それじゃあな」

 艦長はその場を去っていった。

 まさか、レッドクルス号の艦長が、自分の前に現れたことに、信じられない気持ちになる。

 あの人が、レッドクルス号の最高権力者。

 とんでもない人と、言葉を交わしたようだ。

 

 私は長らく緊張が解けなかった。



読者の皆様に幸あれ!!

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